第四十八話 うまい話には裏がある
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!!]
激怒したブイモンが殴り掛かるが、映像なので当たらない。
全員の絶対零度の視線がゲンナイに突き刺さる。
物理的にダメージを与えられないなら精神的にダメージを与えるまで。
ゲンナイは冷や汗を流しながら逃げるように消えた。
ギルモン[あああっ!!]
フレイモン[あの野郎逃げやがった!!]
フレイモンが拳を震わせながら叫んだ。
ブイモン[むあああっ!!あの爺、次に会ったら絶対に殴ってやるからなあああああああっっっ!!!!!!]
ブイモンの怒りの咆哮が砂漠地帯に響き渡った。
ようやく怒りも収まり、子供達が足を動かそうとした時。
砂漠で……というか陸地で聞こえるはずのない、船の汽笛の間延びした音が子供達の耳に届いた。
うなだれた顔をようやく上げると、目の前には大きく立派な豪華客船。
……豪華客船!!!!?
全員【うわあああああ!!?】
危ういところで船の進路から外れる。
豪華客船は先程まで子供達のいた場所の正にその真上に、砂を割り停止した。
唖然とする子供達を、船の上から見下ろす水兵カラーを身につけたデジモン。
なのは「ヌ……ヌメモン!!」
ヌメモンは航路で他のデジモンを見るのが珍しいのか、飛び出した目だけを覗かせてこちらの様子を伺っている。
大輔は疲労している子供達を見て、ヌメモンに向けて叫ぶ。
大輔「ヌメモン!!少しでいい、船で休ませてくれないか?」
声を張り上げ頼むが、ヌメモン達は警戒を解こうとしない。
アリシア「ヌメモンなら私に任せて」
ルカ「…どうする気?」
ルカが横目でアリシアを見遣る。
アリシア「こうするの!!ヌメモーン。私達疲れてるんだ。この豪華船で少し休ませて?オ・ネ・ガ・イ」
上目遣いにばちーんとウインク。
ヌメモンは、一瞬でオチた。
フェイト「………」
大輔「フェイト?」
フェイト「私、アリシアの将来が物凄く不安になってきた…」
大輔「胸中察するぜ」
本当にどっちが姉なのやら…。
何やら知らないうちに、選ばれし子供達はこの漂流生活において、随分と精神的にも肉体的にもタフになりつつあるらしい。
可愛い子には旅させよとは言うが、いいことなのかどうかは誰にも分からない。
アリシア「私達、お風呂入ってくるね。」
大輔「ああ」
アリサ「大輔」
大輔「ん?」
アリサ「覗くんじゃないわよ!!」
大輔「しねえよ!!」
顔を赤くして言う大輔。
賢とユーノの顔もほんのり赤い。
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