泥棒の王と二人の勇者その二
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「いるんだろ?茅場晶彦」
キリトがログアウトした後も俺は世界樹に留まっていた。俺達を助けた茅場晶彦に会う為に
「久しいな、クラディール君。尤も、私は茅場晶彦の意識の残像だ」
「なんで俺達を助けたんだ?ボランティアって訳じゃ無いだろ」
「それはこれを君に渡す為さ」
茅場がそう言うと、遙か遠い暗闇の中から銀色に輝く卵型の物質が落ちて来た。
「これは?」
「それは世界の種子だ。消去し忘れるも良し・・・だが君があの世界に憎しみ以外の感情を持っているなら・・・」
最後の方は聞き取れ無かった。長い沈黙の後、素っ気無い挨拶だけが降ってくる。
「では私は行くよ。またいつか会おう、クラディール君、キリト君にも宜しく伝えておいてくれ」
気配は完全に消えた。俺は暫く考えを巡らせた後、帰ることにした、まずはアスナとリリーナがどうなったのか確かめるべきだ
ナーヴギアを外し家を出て、自転車を走らせる。パーキングエリアに人影が見えた。ん?何か不自然だ・・・
そう思い近づいてみると、人影は須郷だった。何と奴は右手にナイフを持ち、押し倒したキリトに振り降そうとする所だった。
「やめろ!須郷ーーー!」
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