ハイスクールV×D ライド16
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は自力で調べる事にしているが、こうして各勢力の内部の情報ともなると、専門で情報を扱っている者に聞いた方が効率的だ。三大勢力の隙間で活動する賞金稼ぎ間の連絡網はその一つである。
「そうか。なら、その情報屋の居場所を教えろ」
「……どうするつもりだ?」
「簡単な事だ。此方の聞きたい事を教えさせる」
「……断る。オレ達みたいな三大勢力間の隙間で生きるフリーにとって、同類との信頼関係は何より重要なんでな」
内心で『素直に金を払って買うなら仲介くらいするのに』と思いながら、ゼノヴィアを一瞥。
「なら、喋りたくさせてやろうか?」
「出来ると思うか?」
詩乃に下がっているように促し、ブラスター・ブレードを手の中で持ちながら睨み付ける四季の視線とゼノヴィアの視線が重なる。
そんなやり取りの果てに何故か四季VSイリナ、木場VSゼノヴィアと言う図が完成してしまった。
「……今更ながら、なんでオレと君なんだ?」
「まあ、向こうは二人とも頭に血が上ってるみたいだし」
半ば挑発に近いやり取りで苛立っている様子のゼノヴィアと、憎悪に染まった視線を向けている木場の姿を見て苦笑を浮べるイリナ。
はっきり言って利の無い戦い。此処最近全然自分にとって利益が無い戦いが多いことに頭を抱えたくなる四季だった。ふと、視線を向けた先に居るのは詩乃。どうも、苛立つ時に彼女の姿を見ただけで心が落ち着く。
「さて、マイ・ヴァンガード、ご命令を」
「それじゃあ……四季、勝って」
「イエス、マイ・ヴァンガード!」
詩乃の言葉に何処か騎士を思わせる言葉で答える。最初は乗り気ではなかったが、これで戦う理由は出来た。それを理解していたから、彼女も敢えてその言葉を選んだ。
おまけ……
「はっ! 四季さんの所に新しい女の気配が!?」
……そう言って声を上げるのは『桐ヶ谷 直葉』。四季の友人である惑星クレイのクランの一つ『なるかみ』の力を宿した神器を宿した『桐ヶ谷 和人』の妹であり、四季とは幼馴染と言う間柄である。
ぶっちゃけ、直葉さんの方が詩乃よりも先に知り合った訳で、彼女もまた四季に好意を持っている訳では有るが……四季の兄弟に邪魔された為に結局の所詩乃に取られたと言うわけである。
なお、四季の兄弟については俗に言う『転生者』なのだが、和人や直葉が近くに居た事から、この世界がどう言う世界なのか“勘違い”した為に、既に物語の本筋から離れた所まで行っている。……発売される筈の無いゲームの存在を求めて……。まあ、本編では一位触れる事が無いと思うので多くは語らないが。
『……近くなのだから様子を見に行けばいいのでは無いか?』
「っ!? そうよね、これ以上ライバルを
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