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とある六位の火竜<サラマンダー>
レベルアッパー
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きればジャッジメントには知られたくはないことであり、目の前ではジャッジメントである白井が核心に迫ろうとしている。

「佐天さん!なにか他に知ってることないの?」
「え、えーっと……」
(って言っても御坂さんまでこの話に興味持ち始めてるんじゃ止めらんないか……)

止めようかとも考えた蓮だが御坂の様子を見て考えを改める。今自分が止めに入る方が不自然であり違和感があるだろう。まだ深くまでは知られていないし、怪しまれてばれるほうが危険だ。

「ほんとかわかんないですけど使用者が書き込んでる掲示板があるって……」
「それどこの掲示板?」
「えっと……」
「ここじゃないですか?」

佐天の話に食いついた御坂に佐天が困っていると上から初春の声。その手にはどこかの掲示板サイトがうつったパソコン。

「そう!そこそこ!」
「お手柄ですわ!」
「ってか病人は寝てろ」
「うぎゅ……!痛いですよ、神谷さん……」

みんなが口々に初春を褒める中、蓮は初春からパソコンを奪って頭を押さえつけて布団にもぐらせる。初春が不満気に蓮を見るが無視。

「あはは……。まあ、あとはそいつらの素性か居場所が特定できれば……」
「場所ならわかりますよ。」
「え?」
「ここのファミレスによく集まってるみたいです。」

初春と蓮の様子に苦笑いしながら言った御坂に蓮は画面の書き込みを見せる。そこにはとあるファミレスの名前が記されていた。

「ここね……よし、3人ともありがとね!行ってみる!あ、初春さんお大事にね!」
「ちょっとお姉さま!それは私の仕事ですわよ!お姉さま!!」

その画面を確認してすぐに出ていってしまう御坂と白井。あまりの速さにあっけにとられて見送った蓮たち3人は顔を見合わせる。

「大丈夫でしょうか……」
「大丈夫でしょ。なんてったって学園都市が誇るレベル5と4の2人だもん。あたしたちが行ってもね……」
「佐天……」

ちょっと悲しげにいう佐天を蓮と初春は不安げに見つめる。そんな2人を安心させるように佐天は小さく笑顔を見せると蓮に問いかける。

「神谷はいかないの?学園都市の誇るレベル5さん?」
「行かないよ。2人で十分だろうしわざわざ俺が走ってまで行く必要もないだろ。」
「たしかに。……ねえ、2人とも。」

蓮のその返事に小さく笑った佐天は再び真剣な表情に戻る。その表情はいつもの佐天からは見れない表情。

「あたしたちもレベルアッパーを使えば能力が強くなるのかな……」

その悲しげな、さみしげな表情から読み取れるのは強い憧れ。佐天の普段は見せない、でも確かに存在する能力のコンプレックス。この時、蓮は思ってしまった。レベルアッパーは能力のレベルが上がるとはいえ事件の火種にもなり、ジャッジメントから
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