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とある六位の火竜<サラマンダー>
レベルアッパー
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から冷えたんですよ。」
「そりゃあ、親友としてあたしには毎日初春がちゃんとパンツはいてるか確認する義務がねえ?」
「ないですよ!!毎日ちゃんとはいてます!!」

なんだかんだで面倒見のいい佐天が初春の熱を計ってやり、そんな言い合いをしているのを見て蓮たち3人は苦笑い。

「まあまあ。初春さんは病人なんだからほら寝て寝て。」
「佐天も病人をからかい過ぎんなよ。」
「むぅ……」
「はーい」

御坂の言葉に初春はむくれながらも横になり、蓮の言葉に佐天は全く反省の色の見えない笑顔でタオルを濡らしにキッチンの方へ向かう。

「そういえば白井さん。グラビトン事件の方、何か進展ありましたか?」
「あるといえばある。ないといえばないですの。」

初春の言葉に白井がため息をつきながら言う。ここのところ事件について調べ続けているのに結果が芳しくなく、疲れもたまってきているのだろう。

「わかったのは犯人の能力とレベル2だということだけですの。」
「でもあの能力はレベル4クラスはあった。レベル2相当の能力ならとっさにだとしても俺は防げますよ。」
「つまりはわからないことが増えただけってことですか……」

がっくりとうなだれる3人を見つつ、御坂は苦笑い。何かないと考えていたのだろう。佐天に話をふる。

「そういえば佐天さん、前にレベルアッパーがどうとか話してたよね?」
「え、ええ、まあ……」
「レベルアッパー?」

白井が聞き覚えのない単語に聞き返し、蓮が少し反応する。蓮の動きは小さくて誰の目にもとまらなかったようなので蓮はほっとしつつ不自然に思われないように会話に混ざることにする。

「能力のレベルを使うだけで上げるっていう道具のことだろ?」
「うん、そういうものらしいよ。」
「能力のレベルを上げる?」
「い、いやあ、ただの噂ですよ。噂の中身もバラバラだし……」
「そっかぁ。さすがにないか……」

御坂もただの思いつきだったようでそう言ってまた可能性を考えようとし始めたとき、白井が考え込むような声を上げた。

「白井?」
「実はここ最近、バンクのレベルと被害状況に差がある事件が多発してますの。」
「え……?」

蓮の呼びかけに応えた白井の言葉に驚きの声が上がる。誰もがそれはないと考えていた可能性なのだからそれも仕方ないだろう。

「神谷さんと最初にお会いした際の銀行強盗に例の常盤台狩りの眉毛女。それにグラビトン事件も。皆さんが知っているだけですでに3件」
「ということは……」
「レベルアッパーは本当にあるってことですかね。」
「レベルアッパーってマジだったんだ……」

驚きの表情を浮かべている御坂と佐天を横目で見て、なんともない表情を装う蓮だが内心では気が気ではなかった。このことはで
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