暁 〜小説投稿サイト〜
魔法科高校の神童生
Episode34:モノリス・コード
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 引き絞った力を解放する。弓道の要領で打ち出した雷は四条に別たれ、今正に崩れている瓦礫を灰燼へと消し去る。

 だが、それだけだった。既に崩れていた瓦礫を消すことはできず、また新たに崩れ落ちた壁がその上に積み重なる。

「ーーッ!!」

 試合中断のブザーが鳴る前に、隼人は目隠しを取るのももどかしく、仲間達の元へ向かった。
 無事でいてくれと、叶わない願いを抱きながら。




☆★☆★




「クク…やはり流石、だ。九十九、隼人。奴を殺、すのは手間、がかかり、そ、うだな……」

 薄暗い部屋の中。テレビにたまたま映っていた隼人の放った雷撃を見て、紫道聖一はくつくつと笑った。

「なぁ……()()()

 緑がかった銀の髪の少女はそれに答えず、黒く濁った瞳は、どこも見ていなかった。

 ーー悪しき牙が、胎動を始める。



ーーto be continuedーー
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