暁 〜小説投稿サイト〜
フェイト・イミテーション ~異世界に集う英雄たち〜
ゼロの使い魔編
第一章 土くれのフーケ
アサシン
[7/9]
[8]
前話
[1]
次
[9]
前
最後
最初
[2]
次話
ァント。気配を消すことに長けて偵察なんかを得意とする。ちなみにヴァロナさんはこのクラス。」
「最後に」と言って、架は自分を示した。
「俺がついたのが『セイバー』のクラス。騎士のサーヴァントで剣を扱うのを得意とする。一応七つのクラスの中では最優って呼ばれてる。」
「そう・・・」
「後、知っておいて欲しいのは「真名」と「宝具」だな。」
「シンメイ?ホウグ?なにそれ?」
「真名はサーヴァントの本当の名前。基本、サーヴァントはこれを隠してクラスで呼び合う。」
「なんで?」
「先も話したように、英霊ってのは簡単にいうと歴史に名を刻んだ有名人だ。当然、数々の逸話という情報がある。その中には本人の弱点もあり、真名をバラすってことは弱点を晒すようなものなんだ。」
「ふ〜ん・・・。じゃあホウグは?」
「宝具は英霊が英霊である象徴、要は切り札だ。効果や規模はものによって違うけど普通では考えられない威力であることは間違いない。」
「いずれにせよ、サーヴァントって存在はそれだけで強力な兵器みたいなものだ。サーヴァント一人で一個軍隊を相手にできるくらいのな。・・・どうしたんだ、ルイズ。さっきから変だぞ。気になって仕方がない。」
説明をしている間もルイズは口は開いても顔は暗いままだった。寧ろ、話していくうちにどんどん暗さが増していってる。
「・・・カケルは知っているでしょう。私の、この学園での二つ名を。」
「え?・・・ああ。」
それだけで架は理解した。
要するにルイズは不安なのだ。いつも魔法を失敗してばかりの「ゼロのルイズ」の自分が、サーヴァントという強力な存在を使い魔にして大丈夫なのか、と。
普通は「自分は選ばれた人間なんだ!」って浮足立つんだけどな、と架は思った。
残念ながら自分は、彼女のその不安を完全に払拭する術は持っていない。でも、少しでもそれを和らげることができるなら・・・。
「ルイズ、なら俺の能力について話してやる。」
「カケルの・・・能力?」
突然の話題の切り替えに、ルイズは俯いていた顔を上げた。
「ルイズも見ただろ。あれが俺の持つ魔術、『模倣』だ。これは相手の持つ術や動きをコピーするものなんだが、あれには致命的な欠点があってな。それも三つ。」
「・・・欠点?」
「一つは真似るってことは決して本物になり得ない。必ず劣化する。先の決闘で使った時、俺は泥人形を作っていたように見えたろうが、それは違う。ギーシュの「ワルキューレ」を見て真似しようとしたらあんなのが出来たんだ。」
「そう・・・だったの。」
「二つ目は相性の問題だ。いかにコピーしようと、俺自身がその素質がなければ意味がない。
三つ目。見たものというのはいずれ忘れていくものだ。一度コピーしたものは何度でも使えるが、時
[8]
前話
[1]
次
[9]
前
最後
最初
[2]
次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]
違反報告を行う
[6]
しおりを挿む
しおりを解除
[7]
小説案内ページ
[0]
目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約
/
プライバシーポリシー
利用マニュアル
/
ヘルプ
/
ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ