暁 〜小説投稿サイト〜
フェイト・イミテーション ~異世界に集う英雄たち〜
ゼロの使い魔編
第一章 土くれのフーケ
アサシン
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ちが岩ののような巨人と戦っていてしかも殺されそうになっていたのだ。助けるのは当たり前である。その所為で、何度か死にかけたが後悔はしていない。
「で、勝者は誰だったんだ?」
ヴァロナの問いに架は首を振った。
「いや、いなかった。聖杯は破壊されたよ。あんなものはあるべきじゃないって。」
「そうか・・・」
ヴァロナはそれっきり興味をなくしたようだ。すると、
「カケル君、いや『セイバー』、そしてそのマスターのミス・ヴァリエール。」
「「は、はいっ。」」
突然改まって話しかけるコルベール。その真剣な様子に架とルイズは居住まいを正した。
「君たちは私の大事な教え子です。例え今ここで聖杯戦争が始まったとしても、私たちは貴方たちと敵対することはありません。今日はそれを伝えようとあなた方を呼んだのです。」
「は、はい!私も、先生とは戦いません!ヴァリエール家の名にかけて誓います!」
「マスターのルイズが言うのでしたら俺も同じです。」
二人の宣言にコルベールは満足気に頷いた。そしていつも通りの優しげな笑みを浮かべた。
「異世界より来たりし者をもつ同士、よろしくお願いしますね。」
「ま、聖杯戦争が起きるかどうかも分からんさ。精々仲良くしようぜ。」
ヴァロナの軽薄な挨拶をもって、今日はお開きとなった。
「どうした、ルイズ。さっきから黙りこくって。」
部屋に戻ってから架が口を開いた。
コルベールの実験室を出てからここに来るまで、ルイズは一言も話さなかった。ずっと俯いており、何か考え事をしているようだった。
「ねえカケル。サーヴァントについてもっと教えて。」
「?いいけど。」
相変わらず俯いたままルイズが聞いた。それを不思議そうにしながらも架は説明を始めた。
「さっきも話したように聖杯戦争には七人のサーヴァントがいる。それでそのサーヴァントには聖杯が用意した七つのクラスで現界するんだ。」
「クラス?それってさっきカケルたちが言ってた『セイバー』とか『アサシン』ってやつ?」
「そう、それ以外に五つだ。それぞれには特徴があって、それに該当する英霊が選ばれる。」
「どんなものがあるの?」
「そうだな。
まずは『アーチャー』。弓兵のサーヴァントだ。弓を操り、マスターの魔力供給なしでも動ける「単独行動」の能力を持つ。
次に『ランサー』。槍兵のサーヴァント。例外もいるが、最速の英霊が選ばれる。
『ライダー』。騎馬兵だ。高い機動力をもつ。
『キャスター』。魔術師で、自分に有利な陣地を作り出すことができる。
狂戦士のクラスの『バーサーカー』。理性を失っている代わりにステータスが上昇している。
そして『アサシン』。名前の通り、暗殺を司るサーヴ
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