暁 〜小説投稿サイト〜
帝国の蛇
プロローグ 命を奪う家
瞳の色

[8]前話 [2]次話
オギャアオギャア…

「旦那様!!お産まれになりましたよ!女の子です!!」

ローマ帝国の名家、スゥエルミナ家。
ちょうどそこでは、出産を迎えていた。

「本当か?」
「はい、そうです。双子ですよ。男の子と女の子です。」
「この子が次の頭領か…。」

赤ん坊が父親に手渡される。
「おお青い目だなあ。」
「あなたに似てるわよ。」
妻の声。

「いやそうではない。で…この子が妹か。」

そうっともう一人の娘を抱き上げる。
母は、疲れてしまったようだが、微笑みながら父と娘を見つめている。

「かわいいなぁ…ん?この子…。」
「どうかいたしました?」
突然険しい顔になる。

「……目の色…。」

「あなた、…目の色って。」
「あぁ、金色だ。」

金色は『閠』のしるし。
国の長なるもの、その者によって絶たれん。


あり得ないと思っていた言い伝えは、実在していた。


[8]前話 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ