プロローグ 命を奪う家
瞳の色
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オギャアオギャア…
「旦那様!!お産まれになりましたよ!女の子です!!」
ローマ帝国の名家、スゥエルミナ家。
ちょうどそこでは、出産を迎えていた。
「本当か?」
「はい、そうです。双子ですよ。男の子と女の子です。」
「この子が次の頭領か…。」
赤ん坊が父親に手渡される。
「おお青い目だなあ。」
「あなたに似てるわよ。」
妻の声。
「いやそうではない。で…この子が妹か。」
そうっともう一人の娘を抱き上げる。
母は、疲れてしまったようだが、微笑みながら父と娘を見つめている。
「かわいいなぁ…ん?この子…。」
「どうかいたしました?」
突然険しい顔になる。
「……目の色…。」
「あなた、…目の色って。」
「あぁ、金色だ。」
金色は『閠』のしるし。
国の長なるもの、その者によって絶たれん。
あり得ないと思っていた言い伝えは、実在していた。
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