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魔法少女リリカルなのは ~Emperor of the WGOD~
運命の瞬間
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けば自分の力になるんだよ、徹?」
「アリサちゃんとなのはちゃんの言うとおりだよっ、徹君!たまには自分でやらないとダメだよ?」
「うっ....。」
「あはは、お前の負けだな、徹。」
「しょうがない、すずっちとなのっちがそう言うなら今度からちゃんとやってくるよ。」
「...それを聞くと私の言ったことはほとんど同じなのに間違ってるように聞こえるんだけど」
とアリサがまたも徹に襲いかかってきそうな雰囲気を出していたがなのはとすずかがどうどうとなだめる。
そうこうしてるうちに授業の始まりの時間になり、徹は宿題を写す時間がなくなって入学以来、初めて怒られたのは自業自得だったであろう。
放課後になり俺はサッサと帰る支度をしていると
「ともっ!一緒に帰ろうぜ〜!それで俺んちであそぼう!新作を一緒にやってみたいんだ。」
徹が背にのしかかり声をかけてきた。新作とはゲームのことだろうけど
「俺は別にいいんだけど、徹は今日塾がある日じゃなかった?」
「あ、いっけねぇ〜。忘れてた、忘れてた。む〜それじゃ今日は遊べないな....。」
残念と肩を落とす徹はよほどそのゲームに夢中だということはみてわかる。
「じゃあ、塾の途中まで一緒に行こうぜ」
「帰り道はほぼ一緒だからいいよ、行こうか」
と2人揃って帰り道を行くことにした。
いつもの道を通っていると木々が生い茂るところで見慣れた3人を見かけた。あれは....
「アリサ達だ。あいつら立ち止まってなぁにやってんだ?」
「さあ?森の奥を見てるみたい....」
だけど、と言おうとした瞬間、ヒドい耳鳴りが俺を襲った。キィンキィンと頭ん中を駆け巡る耳鳴りは森の奥から響いているようにも聞こえた。
「?どうした、とも?」
耳鳴りをものともしないように俺の顔を覗き込む徹。
「き、聞こえないの?この頭ん中を引っ掻き回すような耳鳴り....。」
「へ?耳鳴り?そんなもん聞こえないけどな。」
徹には聞こえてないのか。そう思ってると耳鳴りは途切れ途切れの声に変わってきた。
(た....けて、.....れか.......)
声は次第に聞き取れるまで大きくなり
(だれか....聞こえているなら.....助けて......)
と助けを求めている声に変わった。と同時に前にいる三人組の中から1人が森の奥に駆け出して行った。
前で、「なのは!?」と声が聞こえたからおそらく駆けて行ったのはなのはであろう。そのあと、残ったアリサとすずかが追いかけて入ったのは合図に徹と目を見合わせた俺たちも後をついてった。
木々の間をぬっておいついたその先には少し開けた場所がありその開けた場所になのははいた。手にはなにやら汚れた毛みたいなものが...
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