第五話「海に響く爆音」
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れていた。
だが...
ズガアアアアアアアン!!!!!!
突如として酷く耳障りな爆音が響いた。
戦場における目算などあてにならない物だ、一瞬何が起こったかわからず唖然とした。
怒りと共に数日前に喧嘩したときのアルフとのやり取りが蘇ってきた
彼女はリオンに「雇い主の意思を尊重するのも仕事のうちに入るんじゃあないのかい!」言っていた。
リオンは「残念なことに僕の雇い主はお前たちじゃない、僕自身も気に食わないことだが僕を雇っているのはプレシアだ。だからこそ奴の意思を尊重して『効率よく』ジュエルシードを集める方法を選んだんだがな。」と返した覚えがあった。
その後にはアンタも鬼ババァの仲間なのか、と言うようなことを言われたような気がした。
今になってそれを思い出したのは余り気にしてなかったからだ、リオンは自分のミスを思わず呪った。
物見遊山の一般市民がすわ何事かと大勢集まり始めていた、皆海を見ていた。テロでも起こったのかなどと口々に喚いているのが耳に入った。
無論これは自分のミスだ...それは頭ではわかっていた。
「お前たちは一体何を考えている...それがどう言う事だか本当にわかっているんだろうな...!」
だからと言ってそれが怒りを抑える要因とはならなかった。
ベコリと音を立てて右手に握っていたペットボトルが握りつぶされた。
彼の知らぬところで、決戦は始まっていた。
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