マブラヴ
0867話
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惑星調査に同行させて欲しいと言われてもな。
「さすがにその条件だと難しいな」
『ええ。私もそう言って一旦断りました。それで確認なのですが、どこまで譲歩をしてきたら同行させてもいいと考えますか?』
どこまで……か。そうだな。こっちから派遣するのはオウカと量産型W。後は技術者を数人ってところだろう。勿論戦力としてはメギロート、イルメヤ、シャドウの3種類は送るが。
それを思えば、同行する相手が何らかの思惑を――それこそ乗っ取りとか――持っていたとしても楽に対応出来る。
そもそもオウカ自体がシャドウミラーの幹部である以上、エヴァとの訓練で魔法を習得して生身での戦闘力はかなり高い。もしもマブラヴ世界の軍人が何かをしようとしても、まず取り押さえられるのが落ちだろう。
更に量産型Wもいるのを思えば、艦を乗っ取られるような可能性は考えなくてもいい。だが、乗っ取りじゃなくて技術的な情報を盗もうというのは普通にありそうだな。
その危険性を踏まえると……そうだな。
「G弾の実物を1発か、あるいはアメリカで確保しているG元素の一定量の譲渡。その条件を受け入れるのなら3人は連れて行っても構わないと返事をしてくれ」
『それは……向こうにしても受け入れがたいのでは?』
「まあな。だが、こっちが無理をして連れて行く必要は考えていないからな。それを思えば妥当だろう。ああ、それと鉄原ハイヴの攻略に関してアメリカ側の反応はどうなっている?」
既に国連を通してシャドウミラー単独での鉄原ハイヴの攻略というのは許可されている。そして攻略自体は俺達単独だが、当然他の各国にしてもシャドウミラーの戦力は見たいし、ハイヴに関してもその実態を調査する機会は逃したくない。
今までにも何度かハイヴ攻略作戦が行われているが、その全てが失敗しているからな。
その辺の事情を考えれば、フェイズ2の鉄原ハイヴであろうとも絶好の好機。そしてアメリカは国連を実質上支配している国だ。当然何らかの動きはあるだろう。
そんな俺の疑問は、当然のように頷きをもって返される。
『現在アメリカ軍では観戦武官の選定に入っているようです。アラビア半島防衛戦の時は時間が無くて急だった為に、向こうとしても満足出来る人材ではなかったのでしょう』
「そうか? こっちに入ってきている報告だと、それ程悪いって感じは受けなかったけどな」
アラビア半島防衛戦の後、当然ニヴルヘイムの指揮を執って貰ったエザリアからは観戦武官達がニヴルヘイムの中でどういう行動を取っていたのかの報告は貰っている。
それによると、全ての観戦武官が外で行われている戦闘の映像に見入っていたとある。そして戦闘終了後に俺達がBETAの全滅を確認している時や、あるいは機体のパーツを集めている時も観戦武官達同士で戦闘に
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