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『自分:第1章』
『漂流』

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娘が居ない日々...
娘にとっては幸せな道だと確信があったから。
後悔はない。

ただ...
やっぱり......


零那は、毎日仕事で酒を飲んでは酔った。
店が終わっても飲んでた。
荒れた。
夜の街に漂ってた。
ただただ日常に流された。

男は自然と寄って来る。
帰る居場所は無い。
でも、泊まる場所は在る。

不規則、不摂生...
ホームレス。
最低な生活。

人生、どうにか逆転...
とか馬鹿なこと考えてみたけど何も思いつかんかった。

娘の為に出来ること、他に考えたけど、何も無かった。

手放すこと...
其れが最大のプレゼント。

零那の家庭が普通なら...
零那の親が普通なら...
帰る家が在るなら...

自分の運命を改めて憎んだ。



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