第2章 風神竜と謎の男
第9話 風神竜の帰還
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、俺が丈夫な事ぐらい知ってるだろ?」
亜璃沙はしばし無言で遊雅の目を見つめる。
まっすぐに自分の目を見つめ返す遊雅の様子に安心したのか、亜璃沙は妥協点を提示した。
「……分かったわ。それじゃあ、最後に1つだけ。何かあった時、私に隠す事はやめて」
「ああ、悪かったよ。今度からは何かあっても隠したりしない。ただ、心配はかけたくないから、お前に何か聞かれた時だけ答える事にする。それでいいか?」
「……うん。分かった」
頷いた亜璃沙と共に、遊雅はまた歩き出した。
◇◆◇◆◇◆◇
翌日の放課後。
遊雅、亜璃沙、秋弥はデュエル部の部室を訪れた。
楠田の用事も済んだ為、今日からは普通に部活が再開されるのだ。
そして遊雅としては、その用事について真っ先に聞きたい所だった。
3人の後に部室を訪れた楠田に、遊雅はすぐさま声をかけた。
「お疲れ様です、先生。それで、その……」
「やぁ、3人とも。ああ、分かっているさ。《フレスヴェルク・ドラゴン》の結果だが……」
楠田は少しの間を空けてから、満を持してこう宣言した。
「問題なしだ!これで晴れて、《フレスヴェルク・ドラゴン》と2枚の魔法カードは、公式大会でも使用する事ができるぞ!」
「本当ですか!?おっしゃあ!やったぜ!」
「よかったわね、遊雅」
「やったね、遊雅!」
「嬉しすぎるぜ!おい秋弥、先輩達来るまでデュエルしようぜ!早速フレスヴェルクと一緒に戦いたいんだ!」
「うん、いいよ!」
「よし、それじゃあこいつを返しておこう」
遊雅は、楠田に預けておいた3枚のカードを受けとった。
「お帰り、相棒。またよろしく頼むぜ」
そしてそのように言葉をかけてから、自分のデッキに3枚のカードを加え、デュエル・ディスクにセットする。
それから遊雅と秋弥は、デュエルスペースに移動した。
「それじゃあ始めるぜ、秋弥!」
「うん、いつでもいいよ!」
2人はそれぞれのデュエル・ディスクを起動する。
お互いに5枚の手札をドローした所で――
「「デュエル!!」」
――2人のデュエリストは同時に宣戦布告する。
「んじゃ、先攻はもらうぜ!俺は手札から《こけコッコ》を特殊召喚!お互いのフィールドにモンスターがいない場合、レベルは3になる!」
ボールのように丸く、愛らしい姿の鶏のようなモンスターが現れる。
「更に、《バード・マスター》を召喚!効果により、デッキから《クラスターズ・ファルコン》を手札に加えるぜ!」
鋭い目つきで、背中に黒い翼が生えた鳥人は、現れると同時に手に持った角笛を吹き始める。
「まだまだ行くぜ!レベル4の《バード・マスター》に、レベル3の《こけコッコ》をチューニングだ!」
《こけコッコ》は甲
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