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ソードアート・オンライン 蒼藍の剣閃 The Original Stories
SAO編 Start my engine and step on blue light in Aincrad
Chapter-4 シリカとピナ
Story4-8 理不尽な世界
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器を変えたとしてもな。
つまり、永遠に俺は殺れない。それに俺は、あんたらみたいなのをずっと相手にするつもりはない。
あと、そこにいるキリトは78だ。
勝てる確率は無いに等しいぜ」
シャオンのその宣言に、男達は戦慄を覚えた。
それは無限ループ。
そして、何より、今の見えない攻撃もそうだ。
「ばかな、どうやって武器を壊したってんだ」
男達の一人、サブリーダーらしき斧使いがかすれた声でそう呟く。
「剣でやった。俺の普段のAGIが100だから、お前らの目では認識できなかったんだろう。
多分、キリトでさえもちゃんとは見えてないだろうな」
「目にうつらねえ、攻撃?」
「そんな、そんなのアリかよ……無茶苦茶じゃねえか、反則だろ?」
「あんたら、いい加減学習したらどうなんだ?」
シャオンは、男達の顔をみる。
「ここは現実とは違う仮想世界。相手の数値が上がれば上がるほどに実力の差は縮まらない。それがレベル制のMMOなんだ。理不尽な世界だ。
その世界で、理不尽な事をしてきたお前らには似合いの結末だ。
お前らが軽く見てきたたくさんの命の重みを学んできなよ」
その声は、怒気にも似たものをふくんでいた。
後ろでプレイヤーの影に隠れ脱出しようとした男がいたが。
「逃がすと思うか?」
ヒタリ、とまるで首筋に刃を突きつけられているような感覚が襲った。
いつの間にか、キリトがいたのだ。
「化物……」
そのままキリトは、シャオンの傍にまで戻り、完全に包囲した。
最早、何処にも逃げられないと悟ったのだろう。
怒気・殺気が入り混じっていた男達が静かになっていった。
「チッ!」
戦況は絶望だと悟ったロザリアは素早くクリスタルを取り出すと
「転「無駄だ、と言ったはずなんだけどな」っ!!!!!」
ロザリアの転移結晶をシャオンが投擲アイテムで弾いた。
それと同時にロザリアのカールさせた赤髪の間を縫って背後から剣の切っ先が出てきた。
その刃はロザリアの目線上。
寒気が一気に体を支配し、動けない。
間違いなく、この男は何mも離れたところにいたのに、一瞬でその距離を縮めた。
先ほどと同じ、見えない攻撃だ。
シャオンはロザリアを掴みあげる。
「は、はなせっ!何をする気だ畜生!!」
その場にいたまま、ロザリアを男達の中心へと放った。
シャオンは、ロザリアを中心へとつれて言ったと同時に
「本題に入ろうか」
懐から回廊結晶を取り出した。
「これは、依頼人が全財産を、ギルドの全ての金をはたいて買った回廊結晶。行き先はもちろん牢獄。
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