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ソードアート・オンライン 蒼藍の剣閃 The Original Stories
SAO編 Start my engine and step on blue light in Aincrad
Chapter-4 シリカとピナ
Story4-7 思い出の丘にて
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ズハンドをさぁ?」


唇が歪む、そして、卑しい笑みを浮かべ、右手の指先が素早く二度中を仰いだ。

それが合図だったようだ。

途端に向こうへ伸びる道の両脇の木立が激しく揺れた。

その瞬間には次々と人影が現れた。

その殆どのプレイヤーのカーソルがオレンジ。

シリカからみれば禍々しい色だ。

その数、24人。

絶望的、だと頭を過ぎった。

その殆どの男は、ニヤニヤと卑しい表情を浮かべていたのだ。


「に、人数が多すぎます。脱出しないと……」


2人に囲まれるように守られているシリカが小声でそういった。

この距離なら、直ぐに転移結晶を使ってテレポートまでの時間、何とか逃げられれば、と思っていたのだ。


「大丈夫だ」

シャオンは、そう言うとキリトの方を向く。

「キリト、いいよな、手加減なしで?」

「シリカと、あいつらの逃亡防止だけ警戒してくれれば良いか?」

「ああ」

そう言うと、青く澄んだ色をした片手剣を取り出した。

「そ、そんなっ!たった1人でなんてむちゃですっ!」

シリカは小声を心がけていたんだけれど、ここではつい大声になってしまっていた。

「大丈夫だ。ま、見てなって」

そう言うシャオンの表情。

その瞬間だけ優しさが出ていた。

「何かあったら、俺も行くから安心しててくれ。ただ、転移結晶だけは準備していてくれよ」

「で、でもっ!」

シリカは、まだ心配だった。

人数が人数だからだ。










「あいつ、たった一人で俺たちを相手しようってか?」

その会話を1人聞いていた聞き耳スキルが高いグリーンの男が薄ら笑いを上げながら皆言う。

その1人で相手をするということを聞き、皆が笑い上げていた。

脱出の方法を必死に模索するのがいつものパターンだったけれど、おとりなどという行動をとるなんて、今までなかったからだ。

歩み寄っていた男達は脚を止め、暫く下衆な笑みを浮かべていた。











 




Story4-7 END
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