暁 〜小説投稿サイト〜
ソードアート・オンライン 蒼藍の剣閃 The Original Stories
SAO編 Start my engine and step on blue light in Aincrad
Chapter-4 シリカとピナ
Story4-7 思い出の丘にて
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目を凝らした。

だが、何も見えない。

「さっさと出てきなよ、赤髪の女」

シャオンもキリト同様に言う。

はっきりと、誰がいるのかもわかっているようだ。

「あかがみ?」

シリカはその言葉に驚きを隠せない。

赤い髪で女。

そんなプレイヤーは1人しか思いつかない。











そして、その嫌な予感は的中する。

シャオンの言うとおり炎の様な真っ赤な髪、赤い唇。

黒いレザーアーマー、そして槍を装備している女プレイヤー。

「ろ、ロザリアさん!?なんでこんなところに?」

瞠目するシリカの問には答えず、ロザリアは薄ら笑いをしていた。

「アタシのハイディングを見破るなんて、なかなか高い索敵スキルね。少し侮っていたかしら?」

漸くシリカの方へと視線を移す。

「その様子だとどうやら、首尾よくプネウマの花をゲットできたみたいね?おめでと、シリカちゃん」

シリカは、ロザリアの真意がわからない。

だが、本能的に後ずさった。

1秒後シリカの直感を裏切らないロザリアの言葉が続き、シリカを絶句させることになる。

「じゃ、さっそくその花を渡してちょうだい」

「な!? 何を言っているの?」

シリカは得体の知れない恐怖感に襲われていた。


シャオンはそんなシリカの肩を掴み、自分の後ろへと隠すようにした。

「これはこのパーティで得たものだ。無料でやるわけないだろ?ま、お前に何言われても渡さないけどな」

シャオンは、ロザリアにそう言い放つ。

「へぇ、そう」

ロザリアは笑みを崩さない。

だが……

「シャオンの言うとおりだ、このアイテムはこの子に必要なものだ。ロザリアさん。いや、犯罪者ギルド、タイタンズハンドのリーダーさん、と言った方がいいかな?」

キリトのその言葉で笑みが消え眉がピクリと上がる。









SAOにおいて、盗みや傷害、あるいは殺人といったシステム上の犯罪を行えば、通常緑のカーソルからオレンジへと変わる。

それゆえにオレンジプレイヤー、犯罪者の名称だ。

そしてその集団をオレンジギルドと通称する。




その知識はシリカも知っている。


だが、自分自身は実際に見たことがない。

しかし、眼前にいるロザリアのカーソルはどう見ても緑。

オレンジなら、そもそも街にも入れない。


シリカのそんな気持ちがわかったのか。キリトやシャオンは話し出す。

「ああ言う連中は、ずる賢さだけは人並み以上。
全員が犯罪者カラーじゃない場合がある。まず、グリーンカラーのメンバーが街で獲物を品定めする。
そのあと、パーティで紛れ込
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