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ハイスクールD×D 〜聖人少女と腐った蛇と一途な赤龍帝〜
第2章 滅殺姫の憂鬱と焼き鳥の末路
第39話 総攻撃
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せねぇ!
「やれるもんならやってみやがれ!」
その言葉とともに鍔迫り合いをしている状態のまま氷輪丸に俺の今ある魔力を全部込めて焼き鳥の目の前に特大の氷龍を召喚した。遠距離からは防げてもゼロ距離から放たれれば対処できないだろ!
「行け!」
氷龍は焼き鳥の顔面に突撃、虚を付かれた焼き鳥は避けることは出来ず上半身が完全に凍りついた! 焼き鳥はそのままバックステップで下がる。くそったれ、直撃したのにもう氷にヒビが入ってそこから炎が漏れてやがる。この程度の魔力で作った氷龍じゃやっぱ倒すのは無理か。
『Reset!!』
そして氷龍を放つために俺も魔力を使い切っちまったから倍化もリセットされちまった。
「イッセー、一旦下がって! 朱乃、代わりに前に出てちょうだい!」
「「はい!」」
部長の指示に従い俺は一旦部長の元まで戻り、代わりに朱乃さんが前衛に出た。前方では氷を全て溶かした焼き鳥が今度は祐斗と切り結んでいて、そこを朱乃さんが援護している。
「イッセー、少し予定より早いけど始めてちょうだい」
「っ! 分かりました」
部長がついに焼き鳥を倒す作戦を始めるよう指示を出した! まずは作戦の第一段階、俺の
赤龍帝の籠手
(
ブーステッド・ギア
)
の倍化を限界まで溜める。今現在俺の溜められる倍化の限界数は16回。時間にして2分30秒。それまでは俺は戦わずに力を溜めることに集中する。
「私も前に出るわ!」
その言葉と同時に部長も飛び出して行った。今は木場が前衛で焼き鳥を抑え、中衛の朱乃さんが氷龍を連射して木場を援護している。その中衛に部長も加わり木場の援護を始めた。
「イッセーさん、今のうちに回復します」
力を溜めている間にアーシアが俺を回復してくれる。氷輪丸があっても流石に無傷じゃなかったからな。ところどころ火傷をしていたし、小さな擦り傷もいっぱいあった。
「サンキュ、アーシア」
アーシアに礼を言いつつ前を見る。前では部長たちが何とか焼き鳥相手に喰らいついていた。あの3人相手に互角以上に戦うなんてあいつどんだけ強いんだよ。合宿の時に龍巳の説明で強いことは分かってたけど強すぎだろ! 俺の力が溜まるまであと2分少々。頼む、それまで皆保ってくれ!
それからの2分は本当に長かった。部長たちは交代でアーシアに回復して貰いつつ戦い続けた。俺も途中何度も飛び出して行きそうになったけど、そんなことをすれば今の皆の頑張りも全部無駄になっちまうから何とか耐えた。でもその甲斐あって、部長たちはもちろんだけど、あの焼き鳥にも若干の疲労が表情に出ていた。よし、これなら! と、その時
『Boost!!』
来た! 16回目の倍化!
『Expl
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