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ハイスクールD×D 〜聖人少女と腐った蛇と一途な赤龍帝〜
第2章 滅殺姫の憂鬱と焼き鳥の末路
第39話 総攻撃
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はこれからも否応なしに競技に参加させられていくだろう。だからこのゲームは今後の全てに繋がっていく大事なものだ。だからね、当然恐怖だって感じているんだよ。でも僕はこれを糧にするって決めたんだ。今後のためにもね」

「ったく、かっこいいこと言いやがって。これだからイケメンは。……糧、か。俺も糧にして強くなれるかな?」

「なれるさ。まずはフェニックスを倒して糧にしようじゃないか」

「……ああ! そうだな! こんなところでビビってる場合じゃないよな! それにこの時のためにあいつを倒す算段も皆で考えて付けてきたんだ! 俺たちならやれるよな!」

「うん! その意気だよイッセーくん!」

「よし! じゃあ行こうぜ相棒!」

 そう言って俺たちは拳を突き合わせた後最後の階段を一気に駆け上がり、続く扉を思いっきり開け放った。

「部長!」

「イッセー! 祐斗!」

 そこには炎の翼を広げ余裕綽々の焼き鳥と、疲労で息を荒げている部長、氷龍を出して自分を守ってるアーシア、そしてアーシアの前に守るように立っている龍巳がいた。俺と木場はそんな部長の前に飛び出し、氷輪丸を構える。

「部長、どうしてこんな無茶を?」

「そうですよ! 部室にいれば安全だったのに!」

「……ごめんなさい。でもライザーがどうしても許せないことを言うものだから……私……」

「はっ! 自分の眷属を貶されたくらいでノコノコ出てくるようじゃ、世話ないよなリアス」

「っ! 黙りなさい!」

 そう言うと部長はライザーに向けて右手を突き出すと、滅びの魔力を放った。その魔力はライザーの頭を綺麗に消し飛ばすんだけど……首から炎が噴きだすと同時に頭はすぐさま元通りになった。あれがフェニックスの力か。

「くくっ、投了(リザイン)しろリアス! もう限界だろう!」

「巫山戯ないで! 私も、そして私の仲間も! 皆まだ戦えるわ!」

「ええ、その通りですわ部長」

 その言葉とともに朱乃さんが部長の後ろへ空から降りてきた。

「朱乃!」

「チッ……お前か? ユーベルーナをやったのは」

「ええ、思っていたよりたいしたことありませんでしたわ」

「の割りにはそこそこ消耗しているようだがな」

 確かに朱乃さんは服もぼろぼろだしあっちこっちに傷も見える。相当な激戦だったんだろう。やっぱり俺達もあの時残ってた方が良かったんじゃねぇか?

「しかしどうやって倒した? ユーベルーナにはフェニックスの涙を預けていた。そう簡単にやられるとは思えないんだがな」

「どうやら彼女たちもフェニックスの涙を用意していたようですわ、お兄さま」

 なっ!? あいつ確か焼き鳥の妹!? さっきまで火織たちの所にいたのになんでここに!?
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