暁 〜小説投稿サイト〜
ソードアート・オンライン 蒼藍の剣閃 The Original Stories
SAO編 Start my engine and step on blue light in Aincrad
Chapter-4 シリカとピナ
Story4-6 出発の一歩
[1/3]
[8]
前話
[1]
次
最後
[2]
次話
第3者side
シャオンたちは47層の町を歩いていた。
少し経って、シリカはシャオンに聞いていた。
「あの……シャオンさん。
シャオンさんは、何で、私のことほっとけないって思ったんですか?」
「うーん………」
ぽつりぽつりと話し始めた。
「俺、見てみぬふりするの嫌なんだ。
そこに困っている人がいる。助けられる人がいる。
人は誰かを頼らなければ生きてはいけない。だから……」
シャオンは言葉を止めると、そっとシリカの顔を見下ろした。
「そういうほっとけないやつを助けたいって思うのが俺の中で当たり前になったのかもしれないな」
「優しいんですね、シャオンさん」
一生懸命言葉を捜しながらシリカが言う。
「俺もそう思う。シャオンは本当に優しいからな」
「ははは……
なんだか照れくさいなー」
「あ、そろそろフィールドに出るぞ」
少し前で微笑ましそうに見ていたキリトは2人にそう告げる。
フィールドではもう少し緊張感が欲しい。
「分かった」
「はい!」
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
「さて、ここからが冒険開始だな」
シャオンは街道を離れ、フィールドに出て一呼吸置いた。
「その前に必要な事をしとこうか」
キリトがシリカの方を向いた。
「今の君の装備を見る限り、ここのモンスターを倒せない事は無いし、やられる事もない。
だけど……予想外の出来事は少なからず発生するから、これを持っておいてくれ」
キリトはシリカに手渡した。
手渡したそれは転移結晶。
「これは?」
シリカは少し不安そうな表情で聞いていた。
「フィールドでは、何が起きるかわからない。だから、もし予想外の事態が起きて、俺たちうちの誰かが離脱しろって言ったら必ずその結晶で何処の町でも良いから跳んでくれ。俺たちの事は気にしなくて良いから」
シャオンが答える。
「で、でもっ、あたし……」
――『恩人であるお2人を見捨てろ』そう言われているんだ。
沢山、沢山貰って、なのに………
「俺たちなら大丈夫だ。だから、約束してくれ」
シャオンは少し辛そうな表情を作る。
「俺は、一度人を死なせてる。二度と同じ間違いは繰り返したくない」
「俺もだ。同じ過ちを繰り返したくはない」
「あっ………」
シリカは、なぜ、シャオンやキリトが時々辛そうな表情をするのか、この時わかった。
それを知ったシリカは、もう頷
[8]
前話
[1]
次
最後
[2]
次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]
違反報告を行う
[6]
しおりを挿む
しおりを解除
[7]
小説案内ページ
[0]
目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約
/
プライバシーポリシー
利用マニュアル
/
ヘルプ
/
ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ