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ソードアート・オンライン 蒼藍の剣閃 The Original Stories
SAO編 Start my engine and step on blue light in Aincrad
Chapter-4 シリカとピナ
Story4-6 出発の一歩
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り上げたシリカを振り子の様に振り回して遊んでいた。
遊ばれている事に気がついたのか、シリカは目を見開く。
凄く気持ち悪いが、必死に我慢し
「こっ!このっ!!いい加減に、しろっっ!!!」
シリカは、片手でスカートを抑えていたが、それを離し 脚に纏わりついている蔦を叩き斬ると重力にものを言わせ、弱点の部分に向かって短剣を突きたてた。
それは、急所に当たる一撃。
そして、このモンスターは二人が言うとおり、この層で一番の雑魚。
一撃で消滅していった。
無事、着地できたシリカは頬を赤く染めながら……
「見ました?」
シャオンたちにそう聞く。
視点的には、まず間違いなく目に入る。
「見てない」
キリトは左手で顔を隠し
「うん、見てない。見たとしても知らない」
シャオンは直ぐに手で目を覆う。
「む〜〜」
シリカは少し不機嫌だった。
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
その後、シリカは、2人のアシストもあり、全く問題なくモンスターたちを倒していった。
そして、レベルも着実に上がる。
経験値は、モンスターに与えたダメージの量に比例する。
シャオンやキリトが剣で弾いたり、回復したりするので、時間がかかっても3人で一番経験値がシリカに入るようになっており、レベルが順調に上がる。
そしてその先には本当に、気持ち悪いモンスターも多々いた。
その度に思い出し震え上がりそうになっていたが、我慢も覚えたようで、何とか撃破。
最後の方にはパターンを読むにまで至り、1人でも善戦以上を出来るほどになっていた。
それでも……
「あうぅぅぅ、キモチワルイ……」
シリカは、げんなりしていた。
「まぁ、あれがこの層で一番だと思う」
キリトはそう言っていた。
シリカは、イソギンチャクに似たモンスターの粘液まみれの触手に全身を巻かれていた。
本気で気絶しそうになっていたのだ。
「触れたくはないんだけどな」
「うう……」
まだ、立ち直れそうに無いが。
「ほら」
シャオンが手を伸ばす。
「あ、ありがとうございます……」
シリカは、この時、気持ち悪いと思っていた気持ちが吹き飛ぶ。
キリトは微笑ましそうに見ていた。
Story4-6 END
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