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Chapter-4 シリカとピナ
Story4-5 花の層フローリア
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あたし、47層の町の名前、しらないや……」

マップを呼び出して、確認しようとしたとき、シャオンが右手を差し出してきた。

「大丈夫、俺が指定するから」

シリカは恐縮しながらその手を握る。

反対側からキリトが手を握ってくれる。

シリカが返した表情は弾けんばかりの笑顔だ。

――一緒に行きましょうっ!

――ああ

――じゃ、行こうぜ

シャオンとキリトは心の中でそう返した。

「転移!フローリア!」

シャオンの声と同時にまばゆい光が広がり、三人を覆い包んだ。
















◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆


















一瞬の転送感覚に続き、エフェクト光が薄れた途端、シリカの視界に様々なな色彩の乱舞が飛び込んできて、目を開けたその先には





「うわぁぁ……!」


思わず歓声を上げる。

47層主街区ゲート広場は無数の花々で溢れかえっていた。



円形の広場を細い通路が十字に貫き、それ以外の場所は煉瓦で囲まれた花壇となっていて、名も知れぬ草花が今が盛りと咲き誇っていた。

「すごい、綺麗……」

「この層はフラワーガーデンって呼ばれていて、街だけじゃなくフロア全体が花だらけなんだ。時間があったら、北の端にある巨大花の森にも行けるんだけどな」

「あそこに行くにはもう少し時間がいるな。それに花を見る為に行くとすれば、一瞬いっただけじゃ物足りないだろ?」

「あはは、そうですね?それはまたのお楽しみにします!」

そう言い、シリカは花壇にしゃがみ込んだ。

その花は薄青く、矢車草に似た花だ。

花の香りを楽しみ。そして細部に至るまでのつくりにも驚いていた。


シリカは心ゆくまで香りを楽しんでいた。




漸く立ち上がると、シリカは改めて周囲を見回した。

花の間の尾道を歩く人影は見ればほとんどが男女の2人連れだ。


皆がしっかりと手をつなぎ、あるいは腕を組み……


とても楽しそうに談笑をしながら歩いていた。

それが示すのは


――ここって、デートスポット?


シリカは途端に顔を真っ赤にさせた。


――あたしの状況って、これって両手に花?いや、花って言葉じゃなかったような……


右にシャオン。左にキリト。

言葉を捜すことよりも今のこの状況を理解してシリカは、慌てた。


――ってあたしは何をっ!!


火照りを誤魔化すように、シリカは立ち上がると。

「さ、さぁ!フィールドに行きましょう!」

「わ、分かった」

「う、うん」

キリトは目
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