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SAO編 Start my engine and step on blue light in Aincrad
Chapter-4 シリカとピナ
Story4-4 出発前夜
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あ、話がそれたな。47層の事だけど……」

しとるからなは、水晶に視線を戻した。

「あっ、はいっ!」

シリカもそっちに集中していた。

「ここが主街区で、こっちが………」

シャオンが指差し説明していたその時……

ズガァァァ!!

突然、部屋の外でまるで何かが爆発したような騒音が聞こえた。

「ッ!!」

シャオンはすぐさまその音に反応。

すぐに部屋の外へと向かった。

シリカは、あまりの出来事に、身を固くしていた。

ここは宿屋で、圏内だ。

トラブルがあるはずもない。















シャオンが外へ出て見ると

「キリト……」

キリトが立っていた。


その手には、片手剣が握られていた。

「キリトさん?」

シリカも気づき、外に出てきていた。

「盗み聞きされてたみたいだな」

キリトは廊下の先を睨み付けていた。

その突き当りには窓があり、開けられていた。

「誰かいたみたいだね」

「なんか不穏な感じがしたんだ。だから、外に出てみたんだけど……」

キリトはそのまま、視線を窓の方に向ける。

「あの窓から逃げられた。捕まえようと思ったんだけど、迷惑になるからな」

「そうだな」

シャオンも頷いた。

「えっ、で、でもっドア越しになんて、ノックもありませんでしたし、声は聞こえないんじゃ………」

シリカは、納得がいかないようにそう言っていた。

「聞き耳のスキルをある程度上げたらドア越しにも聞こえるんだ。そんな姑息なスキル、上げている奴中々いないんだけどな」

シャオンがそう答えていた。

「えっ、でも何で?あたし達を?」

シリカは気になっていた。

これまで、そんな事本当に無かった。


――気づいていなかっただけ?

「深く考えなくていいさ。考えても分かるもんじゃないし」

キリトは少し強張った表情のシリカにそう言った。

「そうだな。すぐにわかるさ」

シャオンも笑顔に戻しシリカに笑いかけた。

「は、はい」

シリカは2人を見て凄く安心できた。

「そうだ!メッセージ打つから、ちょっと待ってて」

キリトはシリカにそう言うとメッセージを打つ。


シリカは、ドア越しに腕を組んでいた。

どうやら見張りをしてくれているようだ。


――あたしが安心できるように?


シリカの体から力が抜けた。

キリトのメッセージを打つ後ろ姿は、遠い現実世界のお父さんの後姿に似ていた。


シリカは忘れていた温もりを思い出した。包まれているような温もりを。

シリカはいつしか目を閉じてい
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