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Chapter-4 シリカとピナ
Story4-3 MMOの光と影
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そんな2人を見て、シリカは

――2人は優しいだけじゃない。何か、深い懊悩を抱えている


そうおぼろげに感じた。

何かいたわりの言葉をかけたかったが、言いたいことを形に出来ない。


だから、思わず身を乗り出しかねない勢いで立ち上がり、

「いいえ!お2人は良い人です!だって、だって!」

しっかりと2人の目を見て、

「私を助けてくれました!元気付けてくれました!私の恩人なのですからっ!」

2人して、一瞬驚いた表情をしていた。

ついさっきまで、本人が一番悲しい思いをしていたはずなのに、いつの間にかこちらの方を気にかけてくれていた。

「これじゃ、どちらが慰めてるのかよくわからないな」

キリトはひとつ息をはくとシャオンの方をみた。

「そうだな。俺が慰められちゃった。ありがとな、シリカ」

シャオンは優しく微笑みかけた。

キリトも優しい笑みを返した。

とたんにシリカはわけもなく心臓の鼓動が早くなる。

そして、顔を赤くさせていた。

「?」

シャオンとキリトはふと表情を見たら、真っ赤にしていたシリカの顔が見えたため

「どうかした?」

シャオンが聞いてきた。

だけど、聞いてもシリカは慌てて

「な、なんでもないですっ!あっ、あたし!おなか減っちゃって、チーズケーキ遅いですねっ!」

その勢いのまま、NPCのウェイターに、

「あっ、あの〜〜!まだなんですけどぉ〜〜!!」

注文の催促をしていた。
















Story4-3 END
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