暁 〜小説投稿サイト〜
僕の周りには変わり種が多い
九校戦編
第18話 一寸先は?
[4/5]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
だろうけど。

モノリス・コードでの作戦自体、達也がだしたものだが、モノリスへ専用起動式であけたら、式を通して幹比古がコードを打ち込むのが最後の方法だった。幹比古には、結界の中に僕がいるように見えるのは、幻術としか知らせていないが、術式の秘匿は古式魔法師にとって一般的なので、特に聞いてくることもなかった。レオたちへの暴露といっても、お互いに公開されている魔法のことを、言い合っていただけだし。

そんなところで、雫がきて黙って目の前にいる。あいかわらずわかりづらい表情でこちらをみているが

「あわせる程度しかできませんが、1曲、お相手願えませんか」

それで答えてくれて、踊ることになったが、踊った後の別れ際に言われたのは

「下手だけど、人間っぽくていい」

『下手』と落とした後の、『人間っぽくていい』って褒め言葉なのか、悩むところだ。

実はその前に踊った達也の踊り方が、ダンスマシーンと踊っているみたいとの感触を雫が持っていたからこその素直な感想なのだが、その真意は雫の中で閉ざされていたが、もし達也が聞いていれば苦笑していたものだ。

あとは、明智英美はニパっと表現した方が良いような笑顔で前にたち、あとはなぜか中条先輩が目の前にたってきて、何かを聞きたいオーラを発していたがここで切り出さないということは、後で何かを聞くのだろうぐらいの感じで踊った。他の女子生徒も声をかければ、踊るとか話すこともできるだろうぐらいの視線は感じていたが、とりあえず待ちの姿勢でいたところ、そのまま合同パーティが終了し、今度は一高の祝賀会となる会場へ移動した。

会場へ行って、祝賀会の簡単な挨拶が始まったら、中条先輩につかまった。
『プシオン誘導型サイオン起動理論』について知りたいというか、トーラス・シルバーが使っているという方に力点があった。まわりの上級生からは、デバイス・オタクに捕まったなという、なまぬるい視線がきたが、それも1分とかからずなくなった。

結局は翌日の帰りのバスで、情報端末に入れてある、FLT製の『プシオン誘導型サイオン起動理論』による起動式と、国際基準の書き方による起動式の比較用ツールを使って説明するということで、起動式の話は、明日の帰りのバスの中へとひきのばしただけになった。
それで中条先輩からもうひとつ

「トーラス・シルバーって、どんな人だと思いますか?」

「うーん、師匠からの受け売りなんですが、2人、もしくは3人以上のチームの名前なんじゃないかというのが、なんとなくしっくりくるんですよね」

「えっ?」

中条先輩が驚いたようだ。その声が大きかったので、一高の視線があつまってきたが、大部分はすぐにさっていった。

「どうして、そう考えたか理由は知っているの?」

「システムの効率向上に
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ