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僕の周りには変わり種が多い
九校戦編
第18話 一寸先は?
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れってプシオン情報体からプシオンのやりとりしていたんじゃないの?」

「あたりだよ。そこまでプシオンがわかるって、すごい眼をしているんだね」

「私の場合、プシオンを直接みているわけじゃないのよ。春先の八匹の狐って言ったら、貴方ならわかるかしら?」

これは八尾の狐のことを言っているのだろう。あらためて霊気を確認してみたが、巧妙に(霊能力者に対して)一般人のようにみせているが、この霊気のごまかしかたは高鴨神社の裏……裏賀茂だろう。そして、魂を直接視る眼を持つ者って、この女子か。師匠も同じ年齢で、三高に通っていると教えてくれればいいのに、いつものごとく一部しか教えてくれない。けれど、この女子は、こっちのことを知っていて近づいてきたのに反応をみていたのか。食えない女子だなとも思いながら、

「翌日は視たそうだね」

八尾の妖狐の再封印につきあったと聞いていたので、その話をしたのだが、

「ええ。ところで、プシオンのことを詳細に話せるのは、三高では少ないのよ」

「確かに、一高でも話せる相手は少ないかな。一般的には精神干渉系魔法と勘違いされやすいからね」

「そうでしょう。だから、もっと本当はお話したいのだけど時間の都合もあるから……メールアドレスの交換をしてくれないかしら?」

妖狐のことは、さらっと、ながされたが、時間ということは他にも、話したい相手……霊能力者がいるということだろうか。他の霊能力者はよいとして、この女子の細かいことは、師匠にでも聞くか。そう思いつつ

「いいよ。情報端末は持っている?」

「ええ」

複数もっているメールアドレスのうち、外部の霊能力者用メールアドレスで交換をして、メールが互いに着信するか確認した。彼女から届いた内容をみて苦笑するしかなかったが、

「きちんと『名倉あかり』で届いているよ」

「こっちも大丈夫よ」

これでわかれてメールを見直すが、

『全国中継されているのに、堂々と秘伝を視られるとは、思いませんでした』

まあ、これなら漏れたとしても、あの四精結界が古式魔法の秘伝と、まわりに思われるぐらいだろう。実際は、あれは中伝なんだけど。それよりも、魂を視られるのなら、本体である僕自身が大きく遠回りをして、三高側のモノリスに近づいていたのが、魂の位置でわかったのだろう。そして中伝である『纏衣の逃げ水』ではなくて、秘伝である『纏衣の人形』どころか、その奥にある奥義を使っても、本体の位置が知られるだろうな。僕はプシオンから紐をたどって魂を視るが、彼女は魂につながっている紐からプシオンを視るはずだから、『纏衣』系の幻術はきかない。霊能力者としては、魂が見えない封印がかかっていても、彼女の眼では視れるらしいから、妖魔の再封印に立ち会うのはもってこいの眼の持ち主なん
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