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僕の周りには変わり種が多い
九校戦編
第17話 策
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ったが、

「そんな『たられば』だよ」

と答えたら、幹比古が

「達也と翔とで、術式解体『グラム・デモリッション』を打ち込む予定だった」

そう、まわりにつげた。
ちなみに術式解体『グラム・デモリッション』が当たった時の幻痛はかなりきついらしいので、プリンスにとっては、幹比古の魔法で気絶できたのは、不幸中の幸いかもしれないという話もしたが、

「幹比古も隠し玉を、まだ用意してあったくせに」

と手の内の暴露合戦もはじまったが、結論は、三高を相手にするまで手の内を隠し続けるという作戦をたてた、達也が一番の詐欺師とのことで落ち着いた。

このような暴露話をしたおかげで、翌日は、神経的に疲れることをするはめになったのだが、うっかりもらした僕の自業自得なのだろう。



大会9日目。
本戦が再開されて、僕は雫の横で、モノリス・コードを観戦している。モノリス・コード・フリークの雫の見解を聞けるという意味ではよかったのだが、逆に雫から

「競技者としての視点で、どう観えているのか教えて」

ということだった。ほのかも一緒だが、雫を挟んで座りあっているぐらいだ。事前にほのかのことを聞かれたら、どうしようと考えていた自分が、バカらしく思えてきた。

本当の目的は一高とその対戦高の競技者のCADで、電子精霊が活動したかどうかを、見極めるのだが、それっぽく話さなければ不自然だろう。自分なら、こうするという視点も入れながら観察する。雫に話す必要もあるから、見るつもりはなかった、他校同士のモノリス・コードも見るはめになってしまった。

もとはといえば、昨晩のレオの部屋で集まったときに

「明日はどうする」

と聞いたのが間違いだった。

「明日はいつもの場所で待ち合わせでもするかい?」

ぐらいでよかったのだ。おかげで美月が

「もし精霊が原因だったら、わたしも見なきゃいけないわよね」

って言いだして、エリカやレオに、一高に関連する事故は、大会委員が怪しいということがもれてしまったのだ。精霊をみるプシオンを観る眼なら、美月より僕のほうが確実に捕らえられる。かくして、美月がミラージ・バットで、僕はモノリス・コードを監視するということになってしまった。



そして、今は一高の関係者観戦席で雫の見解を聞くとともに、こっちからは、異なる視点や戦い方があるならば、それを言うというところで、まわりの一高関係者からは、

「あいつ、来年のモノリス・コードを狙っているのか」

そういう言葉が聞こえてきた。あー、頭が痛いぞ。
うん。電子精霊のプシオンの兆候を見逃さないように、6つのCADに注意を向けて、雫の見解に答えていたら、『纏衣』系の術とプシオンの能力以外は、ほぼ素のままで答えていた。なので、
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