第五十一話
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「長門さ〜ん。朝ですよ〜」
朝、七乃は長門を起こすため長門の部屋の前に来ていた。
「長門さん?」
トントン。
七乃は扉を軽く叩くが、中から応答は無い。
「長門さぁん? 中に入りますよ〜?」
七乃はもう一回、扉を叩くが応答は無かった。
「うぅ〜ん、まだ寝ているみたいですね〜。開けますか」
七乃はニヤニヤと笑って扉を開けた。
カチャ。
「………長門さぁん……」
七乃はゆっくりと長門が寝ている寝台に歩み寄る。
「やっぱり疲れていたんですね………うん?」
七乃がそう言った時、何かに気付いた。
毛布の膨らみが明らかに一人ではなかった。
「……………」
七乃はゆっくりと毛布を退けた。
「……………」
長門の寝台には生まれた姿のままで寝ている長門と桜花がいた。
長門は少しやつれている様子だったが、桜花は幸せそうに寝ていた。
時折、長門の腕に抱きついて、「エヘヘ………」と嬉しそうにしていた。
「………へぇ〜〜〜。そうなんですかぁ〜〜〜」
七乃は無表情でそう言った。
そして長門の鼻をつまんだ。
「………ゲホッ!! ゲホッ!! な、何がァッ!?」
息苦しさに長門は目を開けると無表情で長門と桜花を見ている七乃がいた。
―――第三者side終了―――
………いきなりだが、俺は今から死ぬかもしれん。
何でか? 息苦しさに目を覚ましたら無表情の七乃がおったからですはい。
………俺オワタ。
「長門さん? 身体を休めるように言ったのに何をしているんですか?」
「いやあの……これはその……」
これは言い訳すら出来ないな……。
「落ち着け七乃。私が長門に頼んだ事だ」
ん? 桜花?
いつの間にか桜花が起きていた。
「これが落ち着いていられますかッ!! 何をしているんですかッ!!」
七乃はかなり怒っていた。
「何だ? 長門が私に取られたと思っているのか?」
「なッ!?」
桜花の言葉に七乃は顔を赤くした。
「大丈夫だ七乃。長門は一人占めにはしない。長門の事だ、霞や焔耶辺りも喰っている」
ギクッ!!Σ(゚Д゚)
霞は当たりだが、焔耶は微妙なところだが……。
「長門は私達一人だけ取るのは無理だから多分人数は多くなるぞ」
「………否定は出来ませんね」
否定して下さい………。
「この際、皆で長門の世話になる方が平和的でいいぞ」
あの………俺は無視ですか?
「………分かりました。それで手を打ちましょう」
いや手
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