第五十話
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」
まぁそれもそうか。
「伝令ッ!!」
その時、伝令が来た。
「どうした?」
「は、合肥城が陥落しましたッ!!」
『オオォォォッ!!』
伝令の言葉に周りにいた負傷兵は喜んだ。
「速い陥落だな」
「はい、華雄様が大活躍をしていました」
「………大暴れしているのが目に浮かんでくるな。なら俺は行くか」
「戦うのは禁物よ。治りかけだから傷口が開く可能性もあるからね」
「おぅ、気を付ける」
俺はロッタにそう言って野戦救護所を出た。
合肥の攻略は大将である満寵が討たれたせいもあって、俺達の予想よりも早くに占領に成功した。
しかし、満寵の敗存兵は民家に隠れたりしてゲリラ戦術を展開しようとしたが、合肥に入城した美羽は免死の御触れを出したら直ぐに敗存兵は降伏した。
まぁ無駄死にはしたくないからな。
―――玉座―――
「街の治安はどうなのじゃ?」
「治安部隊は凪が指揮をしているけど、其れほど悪くはないみたいだ」
美羽の言葉に俺は答える。
「ふむ。それなら反乱の心配は無いのぅ」
美羽は頷く。
「ところで長門さん。今日はもういいですよ」
「ん? いいのか?」
七乃が言う。
「はい、それに最近は夜遅くまで合肥攻略のためにやってたみたいなので、今日は早めに寝て下さい」
「そうじゃの。今日は早めに休め長門」
美羽にも言われる。
「分かった。今日は御言葉に甘えて休ませてもらうからな。後は任せたぞ」
「はい」
「ゆっくりなされよ主」
美羽や星の言葉に俺は頷いて玉座を出た。
「………そう言えば桜花さんがいませんね」
「そうじゃのぅ」
俺がいなくなった玉座ではそんな言葉が言われてた。
―――部屋―――
「んで、何で部屋の前にいたんだ桜花?」
「……………」
椅子に座る目の前には同じく椅子に座る桜花がいた。
桜花は俺が帰ってくるまでずっと部屋の前にいたらしい。
「………長門……」
「ん?」
急に桜花が立ち上がった。
「………長門ッ!! 私を抱けェーーーッ!!」
「はい」
ムギュ。
桜花の言葉通りに桜花に抱きつく。
「………ん……あったかい……ってその抱けじゃないッ!!」
あ、やっぱり?
「でもいきなり何でだ?」
「………私の不注意で長門が負傷したのだ。負傷した責任は私にある。だから責任を取るのは当たり前だッ!!」
桜花は俺に言う。
「それに………私は長門が……「待て桜花。そこからは俺に言わしてくれ」……」
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