マブラヴ
0866話
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な。
「アクセル、中はもういいのか?」
「ああ。既に全員気絶させたから、後は捕らえるだけだ」
「……よくもまぁ、この短時間で」
「それを言うなら、そっちもよくこの短時間で……なんて風には言わないけどな。寧ろ時間が掛かりすぎたんじゃないか?」
コックピットから降りてきたアルトは、そんな俺の声に嫌そうに眉を顰める。
「そう言われてもな。あの戦術機という機体がこっちに想像以上に脆かったんだからしょうがないだろ。迂闊にビーム兵器とかを使えば間違いなくとんでもないダメージでパイロットに致命的なダメージを与える可能性も高かったし、実弾兵器の類も威力の問題で使えない。結局使える武器は頭部のレーザー機銃しかなかったんだからな」
ああ、なるほど。確かにVF-25Fともなれば戦術機を相手に使える武器は威力の問題で限られるか。
普通ならこの手の問題は武器の威力が低すぎて威力が足りないとかなる訳だが、今回の場合は威力が高すぎての問題だよな。
それを考えれば、ある意味しょうがない。
「それよりも……こっちが手間取っている間に1機そっちに通した時は驚いたぞ。何しろいきなりそいつが出てきたんだから。ギャラクシーネットで見てなきゃ、もしかしたら撃ってたかもな」
グリを見ながら告げるアルトに、ギャラクシーネットの会見で出しておいて良かったとつくづく思う。
さすがにグリといえども、VF-25Fを……それもトルネードパックを装備している相手にして勝ち目があるとは思えないからな。
ともあれ、こうしてキリスト教恭順派は全てが捕らえられ、今回の襲撃事件は終わりを迎えるのだった。
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