マブラヴ
0866話
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逃げ出したんだと思うが……くそっ、それにしても外で暴れているあの機体は何だ!?』
『全くだ。てっきり時代遅れの戦闘機かと思いきや、普通に人型に変形しやがる。しかも最新鋭機のF-15Eが中隊で掛かっても手も足も出ないで撃墜されていってるぞ』
『恐らくあの悪魔の手駒の1つだろうな』
『だが、あの悪魔は生身でここに来た筈だ。上から降りてきた情報でもそうなっているし、実際に兵器の類を持ってきていないのは確認済みだ。なら……え? おい、どうした!?』
『うわぁっ、お、おい! 何だ!? 何でいきなり倒れているんだよ。これも悪魔か……悪魔の仕業か!』
なるほど、色々と興味深い話が聞けたな。
ちなみに悪魔ってのは話の流れで聞く限りはどうやら俺の事らしい。……まぁ、大魔王とか呼ばれていたのを思えば間違いじゃないか。
どうやら俺の空間倉庫を知らないレベルの者が関わっているらしいってのは、ある意味でいい情報だったな。その辺から洗えば……いや、そもそも俺の能力を詳細に知っている者の数がそもそも少ないか。
ともあれ情報を聞き出した後は特に用件がないので、スライムを使って気絶させていく。
幸い0.01m程の細さしかない為に、相手は次々に仲間が気絶していくのを見て半ば恐慌状態になってそこら中へと銃弾を撃ち込んでいる。
……俺を悪魔と呼んでいる以上、悪魔の仕業ってのは間違ってないんだけどな。
そのまま話していた5人程のテロリスト達を気絶させた後、他の場所へと向かっているスライムの触手へと意識を繋げ、情報を収集し、用済みになったら気絶させていく。
そんな事を繰り返し続け、やがて30人程を気絶させ……
「これで終わりだな」
念の為に再び施設中に張り巡らせているスライムの触手で人の有無を調べ、残っているのが全てこの洋上プラントの職員であると確認すると、そのままスライムを空間倉庫へと戻してそう呟く。
「……え?」
突然黙っていたかと思えば、いきなり目を開けての収束宣言に思わず聞き返す男。
まぁ、分からないでもない。何しろ俺が目を閉じて黙ったままになり、そのまま時間が経過したら終わった宣言だったのだから。
「言葉通りの意味だ。襲ってきたキリスト教恭順派に関しては全て気絶させた。後はそっちで奴等を確保して貰っても構わないんだろう?」
「え、ええ。その、もし本当に全員が片付いたんならこっちでどうにかしますが……本当に?」
「ああ。あのスライムにはそれだけの能力があるんだよ」
「……は、はぁ。確かにあのグリフィンドラゴンとかいうのを呼び出せるくらいのアクセル代表の実力を思えば、不思議じゃないんでしょうが……」
グリに関しては驚いているのにスライムを信じ切れていないのは、実際にその両方を見比べているからこそか。
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