第十一話 南雲大尉!!本人は水雷出身だった!!その四
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「二十代前半の時はな」
「水着になってたのかよ」
「これがまたいいんだよ」
弟は真剣な面持ちで兄に語る。
「スタイル抜群でな」
「どんな感じだよ」
「背は高めで胸も大きめで」
「へえ、そうか」
「それでお尻の形もよくてな」
「エロいのか」
「水着の着方がエロいな」
実際にそうだというのだ。
「優木まおみさんや川村ゆきえさんとはまた違ったエロさだよ」
「そうなのか」
「ちょっとサイズの小さめの水着を着てるみたいだな」
「それでエロさを醸し出してるんだな」
「みたいだな、観るよな」
「当たり前だろ」
選択肢はなかった、他には。
「観ない筈がないだろ」
「流石兄貴だ、じゃあ観ようぜ」
「これからは」
二人は意気込みその井川遥さんのDVDも観た、そしてその次の日悪田部の事務所で彼に言うのだった。
「いやあ、井川遥さんもいいですね」
「あの年代の人達もいいですね」
「正直そそられました」
「また一ついいことを知りました」
「どうも君達は年上趣味だな」
悪田部は二人の満足していてしかも脂が抜けきっていながらも何処かやつれている顔を見つつ己の席から言った。
「そうだな」
「そうですかね、やっぱり」
「買うDVDとか写真集年上の人のばかりですし」
「今じゃ三十代四十代の人のも買いますし」
「若き日の水着姿とか集めたり」
「そうだな、やはり年上趣味だ」
二人のその嗜好を看破しての言葉だ。
「では学校の先輩に憧れているな」
「はい、中坊の時から」
「そう思ってます」
二人共だった、この憧れを持っているのは。
「放課後の教室や体育館の倉庫の中で」
「それっていいですよね」
「制服かブルマ姿の先輩と」
「教えてあげるって感じで」
「プールで水着姿ってのもいいです」
「やっぱりはじめての人は先輩ですよ」
「これは相当だな」
二人の情熱を聞いてだ、悪田部は冷静に述べた。
「君達の年上趣味はな」
「ううん、そうですかね」
「年下も好きなことは好きですよ」
「ジュニアアイドルも」
「同じ学年でも」
「しかし基本はだ」
彼等の好みの主軸、それはというと。
「年上だな」
「確かにそうですね」
「否定出来ませんね」
「やっぱり俺達年上趣味です」
「アイドルも女優さんも」
テレビや雑誌、ネットに出て来る人達もというのだ。
「先輩、ナース、女医、フライトアテンダント、おかみ、女子大生、OL、女教師」
「人妻も外せませんね」
「あと伊藤さんみたいな秘書さんも」
「いいですね」
「私ですか」
その伊藤が言って来た、実はこれまで二人と悪田部の会話の時はいつも傍にいたが台詞がなかったのだ。アニメ化の際は絶対に台詞が付く。
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