26:人生の先輩
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の返答に頷き、そして先の言葉を補足した。
「うん、ユミルは可愛くて無垢な男の子だって」
「……んなっ!?」
「あははっ、ジョーダンジョーダン。あとでちゃんとお皿は返してよね、なんちゃって乙女クン?」
「なんちゃ、おとっ……!? こ、このっ……!」
真っ赤な顔で立ち上がろうとしたユミルに笑いながら、あたしは一足先に駆け足でキリト達のところへと戻った。
ニコニコ顔で待っていたアスナが私を迎え入れてくれ、『ご苦労様』という労いの言葉に、あたしは『ミッションコンプリート』とグッと親指を立てた。
ユミルが来るなら来るで、全員で焚き火を囲めるので良しと思ったのだが……
結局、ユミルはこちらへやって来ることは無かった。
……けれど。
全員の食事が終わって、寝る準備のために騒ぎも静まった頃。
ユミルは、こっそりとあたしのもとへ、顔を伏せながら無言でお皿を返しに来たことをここに記しておく。
――そのお皿は、綺麗に平らげられていたことも。
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