第2部
第1話 恋敵の恋敵による恋敵の為の会議
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コーンは格別デースッ??
私のスコーンにも劣らぬ出来デシタッ??」
「うむ、あの味は一度食べたら忘れられんな」
「そうね〜。 彼、料理も趣味だって言ってたし……」
金剛や利根、足柄が絶賛する。
まだ食べた事の無い球磨や多摩が羨ましそうに腹の虫を抑えながら間宮謹製の羊羹を頬張った。
「むぐむぐ……それに一葉は球磨を撫でるのが上手いクマ。
いっつもあやされて眠った隙に逃げられてるクマ〜」
「この前も逃げられたニャ〜」
球磨と多摩が顎を机に乗せて不貞腐れる。
「私の出し巻き卵は美味しいって言ってくれたけど……一葉君の料理には負けるわ……」
瑞鳳が部屋の隅で項垂れる。
長門がそんな瑞鳳の頭を撫でる。
「一葉といい、提督といい、やはり血筋だな。
完璧超人と呼ばれるのも頷ける」
エインヘリアルの隊員達が影で呼ぶ渾名をしみじみと全員が噛み締めた。
因みに一葉曰く「俺が完璧? 冗談だろ」といって笑いながら全否定したらしい。
「なら、鳳翔さんに助言してもらうっていうのはどう?」
伊勢の発言に全員が顔を上げる。
「一葉君って食べ物の好みとか仕草とか提督にすっごく似てるし、鳳翔さんが提督を仕留めた方法ならあるいは……」
「球磨さん、多摩さん」
「「クマ/ニャーーッ??」」
加賀の呼び掛けに反応した球磨と多摩がまるで忍者のように消えた。
???
「と言う訳で助力をお願いします」
「あらあら♪」
狭い部屋の中で土下座する艦娘達を前に、自分の息子が多くの娘に愛されている事を知り、鳳翔は嬉しそうに笑った。
長門が用意した3段重ねの座布団に座り、湯呑みを手に鳳翔は悩まし気に目を伏せた。
「あの人……いえ、提督を射止めた方法…と言っても、私は特にこれと言った事はしてませんし……」
「確かプロポーズは提督からと聞いていますが」
「そうなの〜、あの人ったら出撃から帰ってきたら港でいきなり。
もう口下手で……///」
「特に何もしていないと?」
「ええ、私はこの鎮守府に2番目に来た艦娘なのだけど、着任してからはずっと私が秘書艦で……。
後から着任した娘達には散々「いつも秘書艦でずるい」って拗ねられました。
でもいつも一緒に居る∴ネ外、特に何もしていませんよ?」
多少の惚気話を織り交ぜながら鳳翔は嬉しそうに話した。
「では、彼……一葉君の事は何か知りませんか?」
「そうですね……今の一葉ちゃんの事については私も余り知りません。
好みもあまり変わっていないみたいですし……私も知りたいです」
「なら一葉君の艦隊の人に聞いた方がいいですね」
「球磨さん、多摩さん」
「「クマ/ニャ〜〜ッ??」」
???
「と言う訳で彼について知
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