第8章 絆
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物の合間を少女2人が飛び回っている。
そしてその中には………
『アリシア………?』
今のアリシアより少し成長したそっくりなアリシアが白い少女と戦っていた。
この映像はどうやらそのアリシアにそっくり似た少女の視点で映されているようで、彼女の思いや悲しみも映されていた。
そして最後は母親と永遠の別れを………
『お、お願い………アリシアを………私のアリシアを………』
変な空間に落ちた母親は9つのジュエルシードに望んだ。
その顔は既に衰弱しきっており、誰がどう見ても長くは無いと思うだろう………
しかしその願いを聞き入れたのか、ジュエルシードの一個が光り出した。
そして………
『アリシアの中に入った………?』
カプセルで眠っているアリシアの体の中に入り込み、再び出てくる。
『ありが………とう………』
それを確認した後、母親はゆっくり目を覚ました。
そして彼女達は光に包まれた………
『これはジュエルシードと呼ばれた石の記憶………?』
何故ワシにこんな映像を見せたのか分からない。一体何が………
「レオー!!!」
そんな中、今一番聞きたかった声が聞こえてきた。
ワシの支えになってくれる大事な人………
「レイジー!!!!」
今までの状態が嘘みたいにレイジに向かって力いっぱい手を伸ばした………
「レイジさん………?」
「飲まれちゃったの?」
レイジが消えた後、その斬り口も塞がり、光もどんどん小さくなる。
それに対して麒麟は不気味な程静かにその場から動かないでいた。
「どうします………?」
「もう少し様子を見ましょう、レイジに何か考えがあるのかも………」
「レイジ、レイジ!!」
「レオ、無事で本当に良かった………」
光に包まれたまま抱き合う2人。
その姿は神々しく、暗闇の中でも一段と輝いていた。
「来てくれたな………」
「ああ、来たんだけど………」
「だけど………?」
「どうやってでれば良いんだ?」
そんなレイジの一言に固まるレオ。
キョトンとした顔で何も言えずにいた。
「いやぁ、レオの姿が見えて思わず飛び込んじまって、何の準備もしてなかったわ!!」
と能天気に大笑いするレイジ。
「わ、笑い事じゃないわ!!」
「ぐふっ!?」
そんなレイジの腹にパンチを喰らって悶えるレイジ。
「全く貴様と言う奴は………」
「………まあ何とかなるだろ、俺とレオならな」
そんなレイジの言葉に耳を垂れさせながらそっぽを向いて頷くレオ。
「それじゃあ………ってあれ?何だかその青い宝石、更に光が増してないか?」
「そ
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