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DOG DAYS 記憶喪失の異世界人
第8章 絆
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間に合ったのかしら………?」

ミルヒは黄色の盾の様なものに守られ難を逃れた。
当然それをやってのけたのはアリシアを抱き上げたまま飛んできたアンネローゼだ。

「駄目、レオが取り込まれちゃってる………」
「レオって確かレイジのお世話になってる国の王様?それって不味いんじゃない?」
「うん、まだ聖剣の力に守られてるけど、完全に同化するのに時間はかかないと思う………それに聖剣のエネルギーを吸い尽くしちゃったら、この世界が………」
「アリシア、一体どうしちゃったの?さっきからやけに詳しいじゃない………?」
「………うん、だって私はあの大きな魔物と同じ、歪めた願いによって蘇ったから………」
「歪めた願い………?」
「思い出したの、母親の子に対する愛情。そんな願いを叶える為に1つのジュエルシードが願いを叶えた。『自身の命と引き替えに娘を蘇らせる』」
「それって………!!それにそんな事可能なの!?」
「………分からない。だけど現に私はここにいる………」

そう言ったアリシアは麒麟をじっと見つめた。

「ジュエルシードは本来は次元干渉型エネルギー結晶体決。決して願いを叶えてくれる様なものじゃない。なのに私の様に歪めた願いを叶える。使っちゃいけない石なのジュエルシードは………」
「そうなの………それは分かったけど一体あの化物はどうすれば………」
「あの魔物にダメージを与えてジュエルシードと分裂させれば………だけどその前にレオを救わないと、分裂した時どうなるか分からない………」
「………なら先ずはレオって人の救出ね、特徴を教えて。私が必ず救ってみせる」
「白い長い綺麗な髪、そしてえっと『ないすばでぃ』だってレイが言ってた」
「………私より?」
「いい勝負」

そう聞くとアンネローゼは険しい顔をして自分の体を確認した。

「なら負けてないわね………」
「アンネ?」
「な、何でも無いわ!!それじゃあ行くわね、アリシアはそこで固まってる姫様と一緒に隠れてて」
「うん」

アリシアの返事を聞いたアンネローゼは空に飛び立った………









『ここは………』

何も見えない聞こえない暗闇の世界。
そこでレオは足を抱き、丸くなって漂っていた。

『ワシは何を………』

そう疑問に思ってもレオの体は動かない。

『気分が悪い………苦しい………助けて………助けて………レイジ………』








「レオ………!?」
「レイジさん、どうしたんですか?」

あの後、グラナ砦に着いた俺達は砦をよじ登ろうとしたシンクを慌てて止め、普通に砦の中を登っていった。

トルネイダーで飛べばと言ったのだが、砦を登るには輝力がもたないとか。
………まあ確かに戦闘やここまで
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