第8章 絆
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「凄いなこれ、飛んでるし速い!」
サーフボードみたいな形状になったパラディオン、トルネイダーに乗っている俺、エクレール、シンク。
もの凄いスピードでグラナ浮遊砦に向かっている。
因みに乗り方はシンクが一番前で、エクレールがシンクにしがみつき、俺は一番後ろで足を下に向けぶらぶらしながら座っていた。
「レイジさん、気持ち悪く無いんですか?」
「いや、それが全く。記憶の中に似たような経験があったりな」
「変態………」
「いや、何でだよエクレール?」
本当に訳が分からない………もう完全に変態扱いだ。
エクレールは俺の範囲外なんだけど………
「何か………?」
「いいえ、何も………」
「空気が重いなぁ………」
そう思うならどうにかしてくれ勇者様………
「はぁはぁ………」
「くっ………」
ボロボロになりながらもその場に立つ、姫2人。
ミルヒは戦闘経験が無いので仕方がないとはいえ、複数の敵相手にミルヒを援護しながら戦っていたレオも同様にダメージを負っていた。
「だが後は貴様だけだ………」
「そうですね、後少しです………」
息を荒らげながら言葉を絞り出す2人。
そんな時………
『誰か………あの子を………』
「えっ!?誰?」
「ミルヒ!!」
いきなり誰かを探すようにキョロキョロしだしたミルヒオーレ。
そんなミルヒの行動を麒麟が見逃す事は無かった。
「ギャアアアアアアアア!!」
「あ………」
足から複数の触手を伸ばしミルヒを狙う麒麟。
そのもの凄い勢いにミルヒは体が動かないでいた。
「不味い、このままではあの、星詠みの様に!!」
慌てて駆け出してミルヒの所へ向かうレオ。
「絶対にやらせるか!!」
そしてミルヒが飲み込まれそうになった所を………
「ミルヒー!!!」
レオは突き飛ばした。
そして………
「あっ………」
「良かった、これでミルヒは………」
そのまま飲み込まれてしまった………
「レオ様ーーー!!!」
そんなミルヒの叫びも虚しく、再び大きな口を開けるミルヒ。
「私の所為で………レオ様を返して!!」
逃げずにエクセリードを構え、その場に立ちふさがるミルヒ。
「グギャアアアアアアア!!」
大きな咆哮と共に口に雷を溜め込み吐き出した。
逃げずに立ち向かうミルヒ。だが吐き出した雷球はミルヒよりも強大で簡単に飲み込める大きさだった。
「あっ………」
自分の選択に後悔しながら再びその場で固まってしまうミルヒ。
雷球はそのままミルヒを飲み込んだ………
「………あれ?」
「
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