第8章 絆
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た………」
「だけど残念ね!!」
そのまま盾に押し返されるレイジ。
何とか体勢は崩れる着地できたが、それでもアンネローゼは再び空に飛び上がった。
「もう同じ手は食わないわ。………今度はしっかり仕留める」
そう言って先ほどと同じようにレイジを拘束するアンネローゼ。
「………何で抵抗しないのかしら?」
「抵抗する必要無いからな。お前に俺は倒せない」
「おかしくなった………?」
「さっき喰らって分かった。お前は本当はこんな事したくないんだ。じゃなかったら俺のこんな軽装なんて貫いて止めを刺すことも出来た筈なんだ。なのにお前は………」
「………違う、私はそんな………」
「なら来いよ。俺はどんなに喰らってもお前の攻撃には負けない」
「………いいわ、だったらこの一撃、私の最大威力で攻撃してあげる。覚悟しなさい!!」
そう言って杖の先に魔力を集束し始めるアンネローゼ。
「私の魔力を圧縮し、その圧縮した魔力をぶつける。今の貴方じゃ耐え切れないわよ」
「………いいから来いよアンネローゼ」
「………良いわ、なら………喰らいなさい、フォトンバースト!!」
そう言って圧縮した魔力の弾をレイジに向かって放った。
「レイー!!」
アリシアの叫びと共に、直撃した魔力の弾は着弾した瞬間膨らみ、全てを吹き飛ばした………
「何で………何で立ってるのよ………」
「へっ………だから言ったろ………?」
着ている白いコートは既にボロボロで所々焦げていたり、レイジ自身あちこちに出血していて誰がどう見ても満身創痍だった。
「お前は自分でも気がつかない内にセーブしてんだよ。お前の本当の気持ちは違うんだ。優しい奴なんだよお前は………」
「ち、違う!!私は、私は!!!」
「………アンネ」
そんなアンネローゼにアリシアが声を掛けた。
「アリシア?」
「アンネは温かい人。レイジやレオみたいに心が温かくなる………だから私はアンネを信じられた」
「アリシア………」
「アンネ、帰ってきて。私もレイジもアンネが必要なの………」
アリシアはメルクルに乗りながら一生懸命手を差し伸べた。
「アンネローゼ」
アンネローゼは恐る恐るゆっくりと手を差し伸べ………
「………」
静かに手を下ろした。
「アンネローゼ!!」
「それでも私は………!!」
そう言うアンネローゼの目には涙が浮かんでいた。
「私にはこの世界で!!これだけが生きる意味だった!!!それを、それを………!!!!」
「もうお前は違うだろ!!この世界で生きる意味があるだろうが!!!いい加減目を覚ませ!!!」
「あ、あ………あああああああ!!!!」
アンネローゼは俺を拘束せず
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