第四十六話 古の力を宿す黒龍
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やはり滝壺の奥に、チビモン達は閉じこめられていた。
檻を壊し、全員を解放したその時。
アリサのD-3が輝いた。
アリサ「な、何?」
大輔「D-3が何かに反応している…。」
なのは「何かあるのかな?」
コロナモン[探してみようぜ!!]
子供達は散開して中を探る。
アリサが突き当たりの紋様が刻まれた壁の岩に触れた時だった。
ぽう、と明るい朱色の光があたりを照らし出す。
その岩は光を発しながら大きさを変え、ついには指先で摘めるほどのサイズにまで縮んだ。
アリサ「大輔!!賢!!」
アリサが慌てて、大輔達を呼ぶ。
大輔達は光を見て目を見開いた。
大輔「これ……紋章だ!!」
フェイト「紋章!!?」
その紋章はふわりと空を滑り、アリサのD-3のディスプレイに吸い込まれるように入っていく。
D-3のディスプレイに紋章が浮かび上がる。
アリサ「紋章…手に入れたわ!!」
なのは「やったねアリサちゃん」
すずか「あっ、見て……」
すずかがその壁があったはずの場所を指す。
障害物が無くなったそこは外に通じていた。
そしてさらに、そこはチビモンの村から遠く遠く離れたエリアだったのだ。
チビモン[それじゃあさよなら]
[ありがとう、助けてくれて]
ブイモン[気にすんなよ。]
[僕達はこのまま、別の所で暮らすよ。あそこは安全とは言えなくなったし]
大輔「それがいい」
[君達も急いだ方がいいよ。サーバ大陸にはエテモンって奴がいるんだ]
賢「?エテモン…分かった。ありがとう。」
移動を開始する子供達。
そしてある所……船の先端が地面から突き出した不思議な所だった。
そこには全身タイツを身に纏う猿のようなデジモン…。
?[誰が猿よ!?]
…失礼。
[エテモン様、誰に向かって叫んでるんですか?]
手下のガジモンが引きながら尋ねて来る。
エテモン[シャーラップ!お黙り!!しょうがないでしょ、何か馬鹿にされた気分なんだから!!]
[はあ…]
エテモン[それにしても選ばれし子供達はいつになったら来るのよ!!待ちくたびれちゃったわ!!]
騒ぐエテモンに対してガジモンは冷静だった。
エテモンの作戦は既に瓦解しているから。
[来るどころかここら辺にすらいませんよ子供達]
エテモン[え?]
エテモンが思わず間抜けな声を上げる。
[子供達でしたらチビモンの村から遥か遠くの…此処にいます。]
エテモンにトレーラーに設置されているモニターを見せると反応はチビモンの村から遥か遠くの位置にある。
エテモン[ぬあんですってええええええええっ!!!!!!?]
エテモ
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