第四十六話 古の力を宿す黒龍
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た・い・り・くっ!!!!」
フェイト「タイ料理…ふふっ」
賢「全くもう」
はやての物凄い聞き間違えにフェイトと賢はつい笑ってしまう。
皆口々に騒ぐ中、アリシアだけはまだぐっすりと眠っている。
興奮しきったチビモンが乱暴に揺すって起こそうとしたが。
チビモン[アリシア!アリシア、朝だよ。起きて!!着いたよ!大陸だよ、た・い・り・く!!!]
アリシア「……たい焼きよりケーキがいい〜…」
チビモン[……ア〜リ〜シ〜ア〜ッ!!!!]
チビモンが更にアリシアを揺すりながら叫ぶ。
なのは「にゃははは…」
むにゃむにゃと可愛らしい寝言を呟くだけで一向に起きる気配もない。
相変わらずのそのマイペースっぷりに、全員が苦笑した。
数十分後、岩だらけの海岸線が湾曲し、入り江になった所から子供達は次々と上陸した。
ホエーモン[では皆様、お元気で!!]
ホエーモンが沖へと泳ぎ出す。
その姿が見えなくなるまで手を振り、子供達は森を目指して歩き出した。
アリシア「なんで森に行くの?」
話し合いの間中ずっと寝ていたため、またしても乗り遅れているアリシアが聞く。
アリサ「ホエーモンが教えてくれたのよ。半日くらい歩いたところにある森の中にチビモンの村があるんですって」
アリシア「チビモンって…」
チビモン[やったあ!!私だらけの村だあ!!]
ブイモン[ちなみに俺の幼年期もチビモン。]
フェイト「そっか、ブイモンも可愛かったんだね」
フェイトがブイモンの頭を撫でる。
ブイモン[子供扱いするなよ!!]
フェイト「してないよ」
ブイモン[嘘だ]
フェイト「だってブイモン可愛いんだもん」
ブイモン[可愛いじゃなくて格好いいがいい!!格好いいにしろー!!喰らえっ!!必殺ブイモンアタック!!!!]
フェイト「うっ!!た、ただの抱き着きじゃあ…」
大輔「おーい、お前ら置いてくぞ〜?」
フェイト、ブイモン「[え?]」
慌てて向こうを見遣ると遠くにいる大輔達。
フェイトとブイモンは急いで走った。
何時間歩いただろうか、その変わり映えのしない景色に飽き飽きし始めた時、ブイモンとチビモンがチビモンの匂いを嗅ぎ取った。
示す方向に目を向けると、小さな森が見える。
大輔「あの森だな」
皆一斉に森に向かって駆け出した。
程なくして辿り着いた森の中には、テントのような家がいくつも並んだ村があった。
アリシア「お風呂入りたいな〜」
ルカ「…チビモンの村にお風呂なんてあるかな…?」
ルカが純粋な疑問を口に
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