第十話 魔術サイドとの邂逅
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言うような可能性もあるにはあるのだ。ってか、学園都市をクレーターにできる魔法が使えますなんて言った日には、魔術サイドどころか全世界から危険因子と判断されかねないな、多分。
「さすがに俺もそこまでとは思ってなかったからにゃー。今はまだ考えてないとしか言いようがないぜい。まー元々は、こいつの存在が魔術サイドに知られた時に、学園都市が魔術行使できる人間を隠していたと思われることを避ける為、ねーちん達にこいつのことを知っておいてもらうのが目的だったんだからにゃー」
どうやら俺の魔法を調べるとか魔術を教えてくれるとか以前の問題で、学園都市側と魔術サイドがぶつかり合わないように、土御門さんも色々と調整を苦労しているようだ。ってか今回、土御門さんに苦労させてるのは俺の存在なんだけど……。
「俺が使っているのはこの世界の魔術と関係ない魔法とかなんですけどねー」
まさかビル一つを破壊できる魔法だけでこれほどとは思ってなかった為、少し後悔しながらつぶやいた。ビルを破壊すると言えば、三沢塾が魔術で攻撃された時って、魔術を発動させる為に3333人が必要だったんだっけ。それが一人で出来ちゃうとすれば確かに危険因子……というか脅威にはなるな。
「そうだとしても、そういう魔法が使えるお前さんの存在自体を危険因子だと判断されかねないにゃー」
土御門さんも困ったようにつぶやく。
「けど、その魔法については彼が自分で言っているだけだろう」
「そうですね、確かに私たちは彼がその魔法を使う場面など見ていません」
意外にも助け船を出してくれたのはステイルだった。神裂さんもそれに続き、土御門さん達の話し合いにより、取り敢えずのところは俺が言っているだけということになった。
「さて、これからは俺とねーちん達で話し合わなきゃいけないことがあるんでな、魔術サイドの問題なんでお前さんには先に帰ってもらいたいんだが」
「あー、はい、分かりました」
多少大変なことが有りはしたものの、神裂さん達に俺を紹介するという目的は達成している。これから先は多分魔術サイドの関係する話、特にインデックスに関しての話し合いが行われるのだろう。
「あー、それから、運転手は個人的な用事があるから今日はもう車が出せないらしいぜい」
「あら、そうですか。まー、大丈夫ですよ。それでは失礼します」
俺が扉に向かって歩き出しとところで土御門さんから声をかけられる。しかし、まだ昼過ぎで日も高いから、特に問題はないだろう。
ビルから外に出てみると結構暖かかった。この辺は来たことのない場所なので、少し通りを歩いてみようと歩き出したのだが、何か気になる気配がいくつか後ろからついてきている。
気配自体を感じ始めたのはビルの中、ロビーを歩い
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