第二話 月村すずかはエロエロなの?
[2/3]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
のはちゃんがあやめちゃんを一人にするなんて珍しいよね。いつもなら私があやめちゃんをお家に誘ったら『あやめちゃんが猫さんに襲われちゃうかもしれないから私も行くの! 危険なの!』とか行ってついて来るのに」
「『でもそのおかげであやめちゃんを家に連れ込めたよ、げへへへへ』」
「そんな事一切考えてないよ! てゆーかなんで私の声で話せるの!?」
「声帯模写は乙女の必須スキルです」
「普通に生きてたら生涯一度も必要になる事はないよ……」
「ちっ」
「し、舌打ちしないでよっ」
ちょっと涙ぐむメンタル面が弱い月村すずかさんなのでした。修業が足らぬ。
何の修業が足りないのかとか聞かれたら返答に困りますけれど。
「でもあれだよね、あやめちゃんが動物に襲われる姿って想像出来ないよね」
暫くして調子を取り戻したすずかがそんな事を言い出した。
「まあ、九歳で同級生が獣姦される姿を想像出来たらすごいですよね」
「もう、お願いだからえっちなのから離れて……」
「わかりました」
取り敢えず私は椅子から立ち上がり、すずかから二メートル程離れた。
「な、なんで私から離れるの!?」
「だってすずかが……」
「そういう吉本的な意味じゃないよ! てゆーか私えっちじゃないよ!」
「だってなのはとかアリサが無理な日は絶対私を自宅に連れ込もうとするし」
「そ、そういう目論みは一切ないよ! ただ、あやめちゃんが一番話しやすいから私の秘密を……じゃなくて!」
「『実は私同性愛者なの!』」
「違うったらっ!」
「『あやめちゃん……好き』」
「も、もお! 怒るよっ!?」
ご立腹な様子のすずか嬢。
ぷんすかぷんぷん怒ってます。
もう既に怒ってる感じがしますが、そろそろ本気で怒られそうなので自重。
これでもかと謝罪します。
「つ、次にそういう話題にしたら、私も本気で怒るからね!? フリじゃないよ!? 押すなよ押すなよ的な感じじゃないからね!?」
「いえすまむ」
意外に怒ると怖い女、月村すずか。
「こほんっ……でもあやめちゃんが動物に襲われる姿って想像出来ないよね」
大人しく着席してお茶会再開。
すずかは一度軽く咳ばらいをして話題を切り替えます。私も怒られるのは嫌なので気持ちを入れ替えました。
「まあ、野生動物限定で動物避けスキル持ってますからね。出血した状態でアマゾン川に入ったらどうなるのでしょう」
「そ、それは死ぬよ。ピラニアに襲われなくても水の中で出血し続けたら固まらないから普通に死ぬよ……」
「これってトリビアになりませんか?」
「放送事故起きちゃうよ……」
「へぇ〜へぇ〜へぇ〜。3へぇです」
「わわ、そのボタン懐かしい……! でも何でそんなの持ってるの?」
「なのはが一晩でやってくれました」
「なのはちゃん器用過ぎる……!」
「ちなみに声は私の声帯模写です」
「や
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ