第一話 幼女で洋女で養女なの?
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一斉に悩み始めました。
「うーん、フェレットか……」
士郎が腕を組みながら考え込みます。
そんな士郎を身を乗り出すようにして真剣に見つめるなのは。
「ところで何だ、フェレットって」
しかし、出てきた言葉は予想外のものでした。これには桃子以外の子供達全員ががっくりと、吉本新喜劇のようにズッコケます。
「イタチの仲間だよ、父さん」
少し呆れつつも、恭也が士郎の質問に答えました。
「大分前からペットとして人気の動物なんだよ」
「確か、イタチ科に属する肉食系の哺乳動物ですね」
それに続く美由希と私。
「活発で好奇心が強く、人間によく懐いて飼い主と遊びたがるとかなんとか。もし飼うなら壁の穴や戸棚、電化製品の裏側に好んで入り込むので注意です。適温は15℃から22℃で、汗腺が全くないので熱中症とかにも注意が必要ですね。それと臭いと発情行動は嫌ですから、去勢や避妊、肛門腺除去の手術はして欲しいですね。ちなみに寿命は六年から十二年です。更に野生では生きられないと思われます」
「……あやめ、詳しいね」
「しあわせソウのオコジョさんにフェレットが出ていたので違いが知りたくて調べました」
「それって、まだなのはもあやめも生まれて生まれてない頃のアニメ?」
「名作ですです」
「あはは……」
褒めてたはずがいつの間にか呆れている美由希。周りを見るとなのはも士郎も恭也も何故か呆れていました。
「フェレットってちっちゃいわよね?」
そんな空気を変えてくれたのは我等が天使、桃子さん。夕食のおかずを運び終えて、席に着いた後なのはに尋ねます。
「知ってるのか?」
「あやめと一緒にアニメで見たの」
それから不思議そうに首を傾げる士郎に返事を返しました。
「えーっと……これくらい」
なのはは三十センチの定規より少し長いくらいに手を広げて、桃子さんの問いに答えます。
それを見て、桃子さんは笑顔を浮かべながら家族全員を見回しました。
「暫く預かるだけなら、カゴに入れておけて、なのはがちゃんとお世話出来るならいいかも。美由希、恭也、あやめ、どう?」
「俺は特に依存はないけど」
「私も特に異論はないですね」
「もちろん、私も!」
「あ、でも私は面倒なので絶対に世話を手伝ったりしませんから」
「あやめは世話される側だからな」
「うんうん、恭ちゃんの言う通りだね。あ、それならなのはがフェレットのお世話してる間は私があやめのお世話してあげようか?」
「いらないですよ、ふぁっきん」
「あはは、フラれちゃったー」
てゆーかなのはの過保護がなくなるならむしろ万々歳です。
「だ、そうだよ」
「良かったわねぇ」
士郎と桃子さんがなのはに笑い掛けながら言いました。
それを聞いてなのはも笑います。
「うんっ、ありがとぉっ!」
どうやら高町家に期間限定で家族
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