第一話 幼女で洋女で養女なの?
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人共、塾ですか?」
「そうだよ。今更だけど、あやめちゃんは塾には行かないんだよね?」
「ええ、必要ないですから」
左隣に座るすずかに確認してみると肯定されました。どうやら今日はなのは
なしで一人で帰宅出来るようです。
「ううぅっ、ごめんね。今日はあやめちゃんを守れないの……」
「なのはの意見は置いておくとして」
「アリサちゃん!?」
「そういえばなんでアンタは塾に通わないのよ?」
「だから不要だからですよ。だから不要だから……ぷぷっ」
「ふふっ、あやめちゃん頭良いもんね」
「授業中隠れて本を読んでるやつなんかが毎回百点とかおかしいわよ! てゆーか自分が言った駄洒落で笑ってんじゃないわよ! あと、どうせなら表情筋も動かしなさい! 全然笑えてないわよ!」
なんというツッコミ乱舞。ツンデレキャラは何故ツッコミが得意なのでしょうか。長年の疑問です。
ちなみにアリサの言うように私は毎回テストで百点を取りますが、それはたぶんチーティングみたいな感じです。授業内容もテスト内容も復習みたいな感じですらすら解けます。恭也の課題で確認しましたが、大学生レベルでもすらすらと余裕な感じです。きっと記憶を失う前の私はがり勉だったのでしょう。気持ち悪いです。
☆
そんな会話をしてから暫くして学校へ到着。それから授業。今は三時間目の授業も終わって四時間目の授業。時計を見ると、それももうそろそろ終わりそうです。
黒板の前に立つ女教師が教鞭を振るう姿を見つつ、私は欠伸をしました。
「この前みんなに調べてもらった通り、この町にもたくさんのお店がありましたね。そこで働く人達の様子や工夫を実際に見て、聞いて、大変勉強になったと思います。このように、いろいろな場所でいろいろな仕事がある訳ですが、みんなは将来、どんなお仕事に就きたいですか? 今から考えてみるのもいいかもしれませんね」
いくら私立の小学校に通っていても今から明確に未来のビジョンが見えている小学生なんて少数だと思いますけどね。
と、そんな事を考えていたところでチャイムが鳴ります。それから女教師に促されて、クラスの委員長が号令をかけて授業が終了しました。
そして昼食の時間の始まりです。
「なのは、あやめ、すずか。さっさと屋上に行くわよ!」
そんなアリサの呼び掛けで四人一緒に教室から出て屋上へと向かいます。
春と夏の間の季節は屋上は割と人気スポット。今日は天気も良いのでわざわざ移動してくる暇人が何人かいました。
「アンタもその一人でしょうが」
そんなツンデレのツッコミを無視して、私達はベンチに腰掛けます。
膝の上にお弁当を広げて昼食開始。
どうやら今日は御飯ではなくサンドイッチのようです。
ネットで見た男子高校生のお弁当みたいに茶色と白のみのアレな感じではなく、カラフルで可愛らしいお弁当
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