第一話 幼女で洋女で養女なの?
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し呼んでくるねっ」
同じ事を知っているのでおそらく正しい事がわかったのか、なのはは元気に頷きました。それから道場に向かうのかゆっくりと歩き出します。
私は動きたくないのでそんな彼女に手を振って「いってらっしゃーい」と手を振りますが、彼女の中では私も同行する事は決定しているらしく、なのはは、
「あやめちゃんも一緒に行くの!」
と少し立腹気味に言って、私の手を掴んで歩き出します。彼女が言い出したら抵抗しても無駄なので私は逆らう事はせず、彼女についていく事にしました。
そんな訳で、途中で二人に渡す為のタオルをなのはが手に取って道場へ。
「今頃、恭也と美由希は朝から男女二人で激しい運動をして汗だくになっているでしょうね」
「なんでちょっと卑猥な言い方をするの……?」
「恭也ってほら、エロゲの主人公みたいな人間じゃないですか」
「人のお兄ちゃん……って言うか自分のお兄ちゃんにおかしな評価をするのはやめようよ」
「彼女だけではなく、義理の妹にまでフラグを立てる恭也の姿は容易に余裕で想像出来ます」
「だから、やめてってば!」
「冗談が通じないですねぇ」
「絶対に冗談で言ってないの」
と、話している内に道場に到着。
それから扉を開けると、そこには二人の男女がいました。
木刀を振るう黒髪をみつあみにした眼鏡っ娘と腕を組みながらそれを真剣な眼で見つめる士郎によく似た青年。
彼等が私達の兄と姉です。
「ふんっ! えいっ!」
この眼鏡っ娘が高町美由希。高校二年生。士郎の妹の娘らしいのですが、いろいろあって高町家へ。
「…………」
こっちの士郎似の青年は高町恭也。大学一年生。士郎の弟子で美由希の師匠。月村忍という彼女がいるのに妹の美由希といちゃついているギャルゲーの主人公のようなリア充野郎。
「お兄ちゃん、お姉ちゃん、おはよう。朝ご飯だよ」
「おはよう」
「あ、なのは、おはよう」
「あやめもおはよう」
「あれ? あやめも? おっはよー」
「おはようございます」
なのはが呼び掛けると恭也、美由希の順番に気付いて順番に挨拶を返す。
その時、一緒に私の存在にも気付いたらしく、彼等は私にも挨拶をしてきました。私は頭を下げて挨拶をします。
「はいっ!」
そう言ってなのはがタオルを美由希と恭也に順番投げると、二人は簡単にキャッチして「ありがとう」とお礼を言う。
「じゃあ、美由希。今朝はこれまで」
「はいはい、それじゃあ続きは学校から帰ってからね」
そんなこんなで、またリビングへ。
全員席に着いて朝食が始まります。
長く四角いテーブルに二人ずつ。私となのはが隣同士。その正面が兄妹。子供達の間に夫婦。そんな感じで座りながらテーブルに用意された朝食を口に運ぶ。
「んーっ、今朝も美味しいな。特にこのスクランブルエッグが」
「本当? トッピン
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