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ひねくれヒーロー
憂鬱になったので
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術使いの連携の取り方?

ダンゾウはオレがシナイ班の生徒だと知っている

シナイ班はガイ班と似たように体術に特化していると言っていい

まぁオレ以外は前世で術なり何なりを覚えていたため、先生が教えられるものは体術だけになってしまったからなんだが・・・

体術使いの連携の取り方は、良く教え込まれたものなんだが・・・

サイに連携の取り方を覚えさせろと言うこと・・・なのだろうか?


「さて、任務の詳細は歩きながら話そう
 目的地は火ノ寺!
 出ぱぁつッ!」

「よーし一日で行くぞー!
 青春ファイオーっ!」


拳を掲げて高らかに宣言した先生

それにノリで返すガイ先生

あ、この二人しんどい


「これが・・・体術使いのコミュニケーション方法・・・?」



サイ、それは違うからな












門を出て火ノ寺の方角を目指し、山道を歩く

息を乱さない前方三人、それに比べてオレはどうだ

体力がついたとはいえ、人並み以下の体力・・・平坦な道でさえ息を上げてしまう

それになんだか頭が痛い

酸素不足だろうか

ときたま先生が振り返って、立ち止まってくれたり休憩を入れてくれる

そのせいで肝心な任務の詳細が明かされない


「ふむ・・・体術使い・・・と聞いていたんだが・・・
 少々、スタミナに問題があるようだな」

「鶸茶はスタミナよりスピード勝負ですから
 体力がない、その分はボクがカバーします」

「おお!何という麗しきチーム愛・・・青春してるなぁお前ら!」

「これが・・・青春・・・!」


長い事ガイ先生と絡ませるとリー二号が出来上がるかも知れん

見たい気もするが嫌だ

・・・青春してるサイ、か・・・


「ぶふっ・・・!」


似たような事を想像したのか、シナイちゃんが吹いた
 
分かるよ、その気持ち


「・・・さて、今回の任務だが・・・
 とある宗教のについての情勢調査だ」


「・・・宗教?火ノ寺に関わりのある宗派ですか?」


寺か

宗派の違いで起こるもめ事は多いけれど、忍者は必要なのだろうか


「いや、なんというか、檀家の奪い合い?
 この二年の間で湯、雨、草、滝など小国の隠れ里の90%がその宗派に改宗してな
 改宗するスピードが尋常じゃなく、戒律にも・・・問題がある」


二年で90%!?

え、そんなんあり?


「そんな宗教があるだなんて・・・なんていうんですか?」


「・・・殺戮をモットーとする・・・ジャシン、教」


・・・飛段・・・何してんの・・・?

いや、きっと飛段が布教してる
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