第間話 To be continued
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、アオイ・カズハの弟くんと言ったところかしらね。にしても驚いたわよ。」
本当は、義理の弟なのだが、そんな事をこの2人が知る由もなく、そのデータに目を見開いて驚いていた。
「骨格の53%が聖痕でできているなんてね。これじゃあ、パンドラと言うよりも………」
エリズはその先の言葉を、口に出す寸前で飲み込んだ。それは、言ってはいけない事だろう。
「カズハは、体に20個以上の聖痕を埋め込む事が出来た、聖痕体と呼ばれる稀有な存在だった。」
「弟くんは、それの男バージョンと言ったところかしらね?」
これは納得だわ。と、エリズは満足したように、コーヒーを啜った。
ユミは、そのデータの信ぴょう性を未だに疑っている。そして、もう一つ。
「エリズ、貴方これどうやって手に入れたわけ?」
「へ?そんなもん、機密情報にアクセスして、ちょいちょいっと。」
「あんた、まだ、やってた訳ね………」
ユミが今回学んだことは、この友人には、未だに苦労させられるという事だ。
******************
高層ビルの並び立つ都会の一角。
そこにノヴァはいた。まるで、特撮番組の怪獣のように、ビルを倒しながら、進んでいく。
ここで、赤と銀の巨人でもくれば、それは最早ただの特撮番組なのだが、これは番組ではない。
来るのは巨人ではなく、ノヴァを倒すために訓練を受けた、パンドラだ。
高層ビルの屋上に、一組の男女が立っていた。
少女は、赤毛のストレートロングヘアで、物静かな雰囲気を醸し出している。
その目は、真っ直ぐにノヴァを見ている。
「レオ、フリージングを頼む。」
彼女は、後ろに控えている年下の少年に言いながら、その両腕に武器を呼び出した。それは、サテライザーや、カズトとは違うタイプのボルトウェポン。トンファーと、刃が一体となったスピードに特化した武器。名を「ディバイン・トラスト」と呼ぶ。
「わかりました。タイムリミットは、2分間です。」
そう言って、少年レオは、赤毛の少女にうやうやしく礼を取る。
「いや…」
少女は、レオに一瞥をくれて、ビルから飛び立った。最後に、自信満々な言葉を口にして。
「40秒で充分だ。」
そこから先は、圧倒的だった。レオがノヴァから放たれるフリージングを中和し、少女が加速を使ってその距離を一気に詰め、そのコアを露出させる。
「テンペスト。」
その呟きと共に、彼女の姿が3つに分身する。
これが、アクセルターンに並ぶハイエンドスキルの一つ。テンペストターンだ。
これは、アクセルターンとは違い、体にかかる負荷を速度ではなく、攻撃回数に変えるもの。
故に、この勝負の決着が付くのは、
「「「ハァッ!」」」
一瞬である。
三方向
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