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『自分:第1章』
『金』
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だった...
思わず笑ってしまった。

『金目的なら、そんなコトで泣かん。愛されとんよ!』

別に嬉しくないって想った自分が怖かった。
たぶん、ほんまに愛するってことを経験してないと思う。
強いて言うなら、元旦那と付き合う前(片想い中)が1番『愛』を実感できてたかも。


翔平は、たぶん零那に依存してる。
執着してるだけ。
別に愛があるわけじゃ無いと思う。
なんとなく、そう感じた。
それくらい、零那が普段から何かと金出してたから。
だから、零那のことが好きで一緒に居るわけじゃ無く、お金が無かったら困るからやろな...って。

金は人格を変える生き物だからねー...。

男の立場になって冷静に考えると、何でも金出してくれて買ってくれて、ヤレる女とか都合良いし?

零那の感覚ではズルズル一緒に居る感じ。
翔平は、好きとか愛してるとか大事とか言うけど...なんてゆうか、それが嫌になってきた。
特別好きじゃ無い罪悪感?
翔平の実家に住まして貰ってる身。
別れるほどの何かがあるわけじゃ無い。


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