第四十五話 ホエーモン
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り、吐き気をこらえながらも必死に状況説明を試みる。
大輔「何だよあれは!?」
ガブモンX[あれは多分ホエーモンだよ!!]
すずか「恐らくこれはホエーモンの食道。勿論、レストランという意味の食堂じゃないよ!!」
はやて「そんなこと分かっとるわ!!」
ギリギリ限界のすずかのボケにはやてがツッコミを入れた。
なのは「すずかちゃん、限界値を越えてるね…」
アリシア「うぷ…っ」
ユキミボタモン[アリシア〜!?衛生兵衛生兵〜!!]
食道は長く長く続いている。
はたとなのはは気がついた。
なのは「ねえ……ここが本当に食道だとしたら、私達が外に出るためには…」
ユーノ「……お尻から出ることになるね」
アリシア「そんなのやだあああ!!」
ルカ「…同感」
ユーノとアリシアとルカが嫌そうに顔をしかめた。
ちょっとそれは結構かなり本気で嫌だ。
だがしかし、そんな先のことよりもまず皆は目下切り抜けなければならない緊急事態にぶち当たった。
ホエーモンの細胞が、子供達を異物と見なし襲い掛かってきたのだ。
全員で体重をかけながら何とか舵もない筏の方向を変えつつ逃げる。
唐突にだだっ広い泉のような場所に投げ出された。
着水。
何もないところだ。
大輔「ここは何処なんだ…?」
ユーノ「食道の先は、胃だと思いますけど…」
胃。
全員の脳内に嫌な連想が広がる。
そしてそれは、大正解だった。
じわじわと滲み出るように、刺激臭を放つ液体が筏に向かって流れてくる。
ユーノ「これは酸……胃液だ!!」
アリシア「胃液って何?」
賢「胃に入った物を溶かす液のことさ」
アリシア「う…嘘ぉ!?」
果たしてその液体は、筏に触れると同時にぶすぶすと音を立て白い煙を上げさせた。
大輔「おい、落ちるとまずいぞ!!なるべく真ん中に寄れ!!」
隣にいたフェイトを強引に自らの腕の後ろに隠す。
ユーノ「大輔さん、あれを!!」
ユーノが指差した先には。
アリシア「黒い歯車!!」
賢「ダルクモンの浄化の光から逃れた奴か!?」
なのは「い、痛そう…」
あの忌まわしい黒い歯車が、ずぶりと深くホエーモンの体内に突き刺さっていた。
今まで気がつかなかったのは、デビモン(悪)による影響がなくなったせいだろうか。
フェイト「もしかしたら…痛くて、暴れてるだけなのかも」
フレイモン[だったら俺に任せろ!!]
フレイモンが拳に炎を纏わせる。
フレイモン[ベビーサラマンダー!!]
フレイモンが放った炎が狙い違わず黒い歯車に直撃した。
歯車は一瞬で粒子となって消えた。
賢「お見事」
フレイモン[ヘヘッ!!って、あれ?]
コロナモン[な、何だあ!?]
目も開けられない強い光の中、高速で上方向に押し上げられる力を感じる。
全員【わあああああっ!!!!?
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