第四十五話 ホエーモン
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揺れるとは思わなかったなあ…」
アリシアとすずかは揃って顔色が悪い。
ガブモンX[アリシアとすずか、顔が真っ青だよ]
ルナモン[すずか、気持ち悪いなら横になった方がいいよ?]
すずか「…大丈夫」
フェイト「全然大丈夫には…キャッ!!?」
すずかを心配そうに見ながら何かがフェイトの顔の横をすり抜けた。
反射的にキャッチするとなんとそれはユキミボタモン。
もし受け止められなかったら海にダイブしていただろう。
そう考えて青ざめると、アリシアが後を追ってきた。
アリシア「あ、フェイト。ありがとう!!」
フェイト「駄目だよアリシア、ちゃんと見てないと…!!もし私が受け止めなかったら海に落ちてたよ!!」
アリシア「ご、ごめんね…何度も注意してるんだけど聞かなくて…」
申し訳なさそうに謝るアリシア。
当のユキミボタモンはきゃらきゃらと無邪気に笑い声をあげるばかりだ。
チビモン[ユキミボタモン、めっ!!]
ユキミボタモン[うう〜]
はしゃぐユキミボタモンをチビモンが叱る。
叱られたユキミボタモンはシュンとなった。
すずか「まるでお姉さんみたいだねチビモン。」
チビモン[お姉さんって何?]
すずか「え?ええと、お世話をする人…かな?」
アリサ「私に聞かないでよ…」
なのは「えっと、チビモンの場合…ブイモンがチビモンのお兄ちゃんになるんじゃないかな?幼年期も同じなんだし」
ブイモン[へ?]
筏を漕いでいたブイモンがいきなり話を向けられたことにより目を見開いた。
チビモン[………]
チビモンはブイモンをジッと見つめるとブイモンに歩み寄る。
ブイモン[な、何だよ…?]
期待に満ちた目にブイモンは狼狽する。
チビモン[…お兄ちゃん?]
ブイモン[……っ!!!!]
ズキューンッ…!!
子供達はブイモンが心を撃ち抜かれたのを見た。
ブイモン[………]
フェイト「ブイモン…?」
黙ってしまったブイモンを不思議そうに見遣る。
ブイモン[フェイト…]
フェイト「何?」
ブイモン[お兄ちゃんの称号って最高だな…!!]
目を輝かせながら天を見上げるブイモン。
大輔「………(将来こいつシスコンになるな…)」
チビモンにたかるデジモンを激怒しながら叩き潰すブイモンの姿が目に浮かんだ。
…突如筏が一際大きく揺れた。
全員【!?】
ブイモン達に気を取られていた大輔達が向こうを向いた時には。
全員【うわあああああ!!?】
大きな口が目の前にあった。
悲鳴がわんわんといつまでも反響する。
音の出口がない証。
後ろを振り向いても光はなく、既にその口は閉じられてしまっていた。
すずかが荷物に捕ま
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